見出し画像

作詞の準備(実践編)

どうも、まさるまるです。今回は「作詞の準備(実践編)」についてです。実践編といっても本格的に作詞する手前の段階です。しかしクオリティーに大きく関わるのでぜひ参考にしてみてください。

今回は<イメージ><発想>です。


<イメージ>

作詞を始めるときにまず「どんな歌詞にしようか」「どのジャンルにしようか」「明るい?暗い?切ない?爽やか?」など考えるかと思います。
大事です。
ここでは僕が作詞の前にどんなことイメージしているか書きます。

画像1

依頼主からくわしくコンセプトが伝えられたらそれに沿ってイメージを広げていきますがそうでない場合がたまにあります。「可愛くしたい」「○○という言葉を入れて欲しい」だけで曲の場面やストーリーを指定されてないなど。もしくは自分で作った曲で歌詞の内容まで考えてなくて雰囲気で作編曲までやっちゃった、テヘヘなどあるかもしれません。
そういった場合にはまず曲を聴いてみます

そこで皆様と同じように明るさ・ジャンルなどを考えていくのですが、まず誰に向けて書くのか明確にします。若者、高齢者の方、特定の趣味を持つ方など。
その後にざっくりとした場面をイメージします。場面に関して、僕の場合はこれ以降大幅には変えないので、登場人物、その場での出来事、終わりなどは固めます。

例えば、「若者向け」「海」「恋愛系」「主人公:女の子」「終わり:失恋」みたいに考えます。

そして次に…

<発想>

イメージが固まったら次は発想です。ここでは一つ自分が見つけた手法みたいなものをご紹介します。

画像2

その場面でどんなことがリスナーに響きそうか、作詞ではかなり重要になってきます。今回の舞台は「海」なので砂浜や波が思い浮かびやすいでしょう。しかしこれで作詞に取り掛かって「砂浜で君と二人きり」「波の音が聞こえる」などのようにごく普通な場面を説明する文ばかりになると、よくある作文みたいになります。ごく普通の文の中に一つや二つリスナーの心を掴むようなものが紛れていて欲しいものです。
かといってその場面とは全く関係のない言葉を選ぶのは破綻しやすい。

ではどうすれば良いのか。僕なら登場人物の立場に立って簡潔にわかりやすくその登場人物の心情が伝わる文を考えます。なぜかというのはここで詳しく説明しだすと論文になるので、程よい意外性のためとだけ言っておきます。(のちに有料noteで詳しく書こうかな…)

※ここから少し作詞本番のような内容になりますが、今回は音源がないのであくまで考え方だけでも伝われば…という感じです。

「海」「恋愛系」「主人公:女の子」「終わり:失恋」から連想して、主人公は失恋して悲しいとしましょう。
先ほどお伝えしたごく普通の文の中に

「俯いた私はぽつりぽつりと砂浜を濡らした」

のような表現をするとなんか歌詞っぽいじゃないですか。ぽつりぽつりだなんて反復までしちゃって。
さておき、この文から読み取れることを説明します。
この文に至るまでに失恋の伏線を張る予定を立てておけば「俯いた」からはネガティブな感情が汲み取れます。そして「ぽつりぽつり」この言葉からは連続して落ちる雨が予想できます。しかしその前に「私は」と付いているのでおそらく泣いているだろうと容易に想像がつくでしょう。「砂浜を濡らした」でそこがであるということを伝えます。
この文を歌い終えた後にバックトラックが一気に静かになったりなんかしてるとリスナーは「切ないなぁ」「寂しいなぁ」みたいな気持ちになって、中にはその主人公の立場になって一人寂しく立ち尽くす自分と波の音まで想像してしまうリスナーもいることでしょう。若者に向けたわかりやすくピュアな表現です。
しかし「こんなめんどくさい言い回しにせずにストレートに書こう」となる時もあります。状況次第です。

僕はこのようにリスナーのイマジネーションを膨らませるようなことを作詞する前にいくつか考えています。そして、メロやバックトラックに合わせて適切な箇所にそれをちょっといじったりしながら当てはめていきます。

今回はかなりざっくりとお伝えしたのですが、また有料noteの方で既存曲を題材にお話しできればと思います。


<まとめ>

いかがでしたでしょうか?
誰に向けた歌詞か決め、場面を決め、リスナーの心を惹く発想で文を考える。
今回だけでは説明しきれなかったこともあるのでまた改めて有料noteの方で余すことなくお届けさせていただきます。

皆さんも気が向けば、今回お伝えしたことを一度試してみてください。
自分なりに新しく方法を考えるでも良いと思います。
是非、より良い作詞のために試行錯誤してみてください。

それでは、次回のお題はまだ決まってないのでまたTwitterにてお伝えさせていただきます。@maru_reface
ここまで読んでいただきありがとうございました。

まさるまる



よろしければサポートお願いします!制作環境の向上、音楽セミナーやオンラインサロンへの参加費に使わせていただきます。 基本的には僕の勉強料にする予定です。