#35 今までの人生のターニングポイント
多分それは「山」だったと思う。
それも、日本一高い富士山。
2012年に会社のイベントで登った富士山。
あれからというもの、僕は旅に自然に触れる時間が人生で多くなった。
ここ数年は1年の内100日以上はテントで寝ている。
そりゃ家もなくなるわな。
その富士山で何があったのか?
起こった出来事は大したことではない。ただ富士山を登ってご来光を見て下山して、温泉入ってビール飲んで帰ってきて、翌日筋肉痛で仕事に行った。
ただそれだけだ。
でも、そこで僕は確実に「何か」に触れてしまったんだと思う。
自分の小ささだったのか、
自分の世界が狭いと思ったのか、
日本を知らなすぎたのか、
世界の広さを知ったのか、
はたまたそれ以外の何がかもしれない。
飛び出さずにはいられなくなってしまった。
あの時の富士登山がなかったら、今の自分が違う方向に行っていたとまでは断言出来ないが、その可能性は十分にある。
海外に興味がなかった僕に英語を喋らせるほどの何かがあったに違いない。
そして気がつけば、また山に戻ってきている。そろそろ山を歩いて12000kmにもなってしまう。地球の直径ぐらいかな。
あの時の富士登山に行かずに生きていった人生もあっただろう。多分考え出したら、後悔は山ほど出てくると思う。
何をしても後悔するのだとするならば、僕は僕が選んだ道を正解にして生きていきたい。
カナダ国境から歩き始めて3ヶ月。4000kmぐらいは歩いてきただろう。あと少しでゴールについてしまう。
また今日から新しい一日が始まると思って、歩き直そうかな。
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