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卒業証書


いつもありがとうございます。

卒業式のシーズンではないですが、卒業証書のことを思い出したので書いてみたいと思います。若いころに個人的に卒業証書を作成して差し上げた方々がいます。それは大変お世話になった当時勤めていた会社の大先輩です。

その卒業証書を渡すのは、音楽をかけて雰囲気も盛り上げて、仲の良い仲間たちが記念品をあげたりすることができて、他の人にもあまり目につかない場所といえばどこですか?


入社はバブルがはじける寸前で、残業や休日出勤が当たり前で給料の1.5倍くらい残業代を頂いた時期でもありました。しばらくすると技術者として仕事が本格化して、技術屋として恥じないように数年は実験に明け暮れました。

元気な面白いやつとのことで、大先輩たちにはとても可愛がられて食事や飲みも何度も誘われていました。技術者としては、お固い人も多い中で色々なことを教えてたり、現場の改善方法を伝授したり設備を直したりという事も誘われたきっかけかもしれません。

自分が30代になると仲良くしてくれたおじさん先輩たちが順番に定年を迎えて去っていくのです。それは寂しくもあり、人生を色々な意味で学んだ時期でもあったかもしれません。


送別会を行い、翌日最終日に会社事務所で総務部の女性たちから花束をもらい、拍手でさよならをするという光景を何度も見ました。そしていつかは自分がそこに立つんだ!と思いながら、仲良くしてくれた大先輩には何か特別な事をしてあげようと考えました。

そして『卒業証書』を思いついたのです。事前にばれないように準備をして(自費で)、総務から花束をもらい去っていく可愛がってくれた大先輩。集合場所はあのお店で!!と事前に伝えておきます。


その定年を迎える大先輩行きつけの小さなスナックです。事前に事情を話して食事の手配もし、お店によっては貸し切りにもしていただきました。夕方6時ころに数名のメンバーとその小さなスナックに直行!!

食事をして、皆で思い出話で盛り上がり、カラオケも歌いながら約束の夜10時。代表が挨拶をして、皆で買った記念品を渡します。大先輩は涙があふれてきます。でも、でも、でもこれで終わりません。スナックで『仰げば尊し』をかけていただき、私が『卒業証書授与』と大きな声を出して読み上げます。

〇〇さん、卒業証書授与、あなたは長きにわたり〇〇株式会社に勤務して多大なる功績を残しました。ここに卒業証書を授与します。友人代表として私の名前なのですが、そこで大先輩は泣き崩れますし、参加したメンバーも同じでした!

スナックのママも泣き崩れますが、たいてい卒業祝いにボトルを一本サービスしていただけるので、またそこから飲み直します😊

夜10時までの貸し切りなので一般の常連のお客さんもお店には入ってきますが問題ありません。そこから普通の二次会がスタートです。


そんな大先輩から『元気か?お前と仕事をしていた時が一番楽しかった』と最近電話があったので自作の卒業証書のことを思い出しました。

飲みに行きたいですが、コロナが心配なので来年は行きましょう!と電話を切りましたが、なんか寂しいですね・・


第八波とも言われていますので注意して行動をしてください!




いつも最後までありがとうございます。



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