【コラム】作家の経験は起爆剤、能力は実現性としてサイクルする

<概要>:1700字前後のコラムです。
暇つぶしによければどうぞ。
私自身はフリーゲームをいくつか完成・公開して、
そこから導いた経験則に基づく考えのようなものになります。

- 序 -

「#作家は経験したことしか書けない」
この文言をどこかで目にしたことはあるだろうか?

私自身は2023/03/05にツイッターのタグで見て
「以前もどこかで見た気はするが正直、元ネタはよく分からないし
物議を醸すためのただの"煽り文句"で教訓のようなものではない」
という気はしてる。
あとは迷惑Botの釣エサ説もあったりしたが
まあ、それはさておき。

「作家は経験したことしか書けない」
これを文面通り&前向きにとらえるなら
こんな解釈/意味になると思う。
・作家は経験したこと以外のことは書けない
・作家は経験を積んだ方が良い作品ができる
・作家はまず経験が必要(次点で他の要素)

現実で宇宙人やドラゴンと会ったことを書ける人や
転生したことを書ける人はいないだろうから
そういったギャグ調で返す人も多かったが。
どのみち容易く反論される隙が多い感じで
誰かが流行らせたかった言葉だったのかなと思っている。

説明を裏付ける背景や理論や経験則として
肉付けや裏付けが必要なんだと思う。例えば
『人生はワンチャンス!』や『人生はニャンとかなる!』
の名言集のような………。

そもそも、エッセイだとしても
その実体験を書くにも能力が必要だし
面白おかしくするには脚色だって入る。
それなら経験だけでなく能力も必要でしょうと。

- 破 -

自分なりにもっとよい至言を考えたい。
(格言や名言を目指さないの私の狭量さよ)
私は最初「作家は能力以上のものは書けない」と書き換えた。
ただこれではやはり、文面だけ浮いていて中身がない。
断言系や否定形の言葉は拒否反応が出る人も多いので
もう少し肉付けや文面の変更を検討する。

- 急 -

「作家の経験は起爆剤、能力は実現力としてサイクルする」
作家は完全な無から何かを作れるだろうか?
否、人は生存本能から物事をマネて経験を得て進化してきた。
そしてマネても同じものにならず形を変化させる点が重要。
形を変えた物事が更に形を変えて続くリスペクト。
形成された物事は作品と呼ばれ
しだいに文化やジャンルという強固な土台となり
誰かにとって消化しやすい経験や能力の糧になる。
成功や失敗の経験はやがて能力となり、実現力を増していく。

作品⇒経験⇒能力⇒作品⇒………のサイクル!

<意味なのど要約>
・最初からあった物事(作品などではなく現象に近いもの)が
 経験によって認識され、能力で改造され続けた。
 物事から得られる経験も変化し、能力もより改造に富むようになった。
・個人だけには留まらないグループ的ループが作品形成の真骨頂
・サイクルに組まれることが作家としての基本道筋
・作品を作るには物事、経験、能力が必要不可欠


- 他 -

・作り始めの衝動
起爆剤は生存本能や感動の衝撃では?という意見もあるかもしれないが
作品の元となるのは経験=ネタ=燃料の一部としてとらえており
生存本能(承認欲求、制作意欲含む)はようするに着火の役割ですね。
……ちょっと強引に丸め込みすぎかな?
燃料と着火を兼ねる『お題』『企画』とかもあるので
なんか良さげな言葉や内容は、これを読んだ誰かが考えて書けばいい。

・偶然やラッキーで能力以上のものが書けた状況
経験や能力に集約され得るということで以下省略

・「能力以上のものが発揮できた」
能力とは調子や年齢によっても日々上下するもので
制作中でも成長したり劣化したりするものとも考えらえるので
この場合は「平均で考えていた能力以上のものが発揮できた」と解釈され
調子が上向く日が多くて結果に反映されたということ。
つまり、能力に含まれるので以下省略。

・「寝たら空からおりてきた」
睡眠中にも脳は動いてるので、思考した結果=能力。
でてきた予想外の発想は、深層心理にある経験からくるものと推測。
まぐれで済ます材料はなく、この世は必然の理。

・評価されることとは別
作り続ければ良いものになる断言はできない。
また評価の目に留まるかどうか(あるいは贔屓されるか)は別の問題。



ここから雑記、600文字くらい?

- 外 -

作家と言う場合、だいたい個人を指すと思います。
小説作家、絵本作家、マンガ作家、ゲーム作家……
他にも多種多様にありそうですが。
私は昔からソロ遊びが主体なので作家人生のほうが
体質的にはあってたのかなぁ~とか今更ながら思ってます。
(サラリーマンは体質にあわなかった)
今は、今後の金策をどうするかと
両親の心象をどうするかが悩みの種ですね。

以下は、私から私個人へ向けた言葉です。

私は経験のないものは作れません。
私は能力のないものは作れません。
経験して能力を会得する努力をすれば
作れないものはないかもしれません。
しかし、そこには時間と生活という壁が立ちはだかります。

人生を第一に考えて、取捨選択が必要です。
自分の能力を見誤り過ぎないように、客観性を持ってください。
目的や計画性を持って後悔なきよう、進んでください。

自信のある作品には自信を持ってください。
ただ、思ってたより評価されなくても誰かの経験となり
循環する可能性は残り、再評価の芽となりえます。
 
作品を作れなかったとしても
誰かを応援して"芽"を広げてください。
ささいな内容でもいいです。

清く正しく生きてください。
作品に関わるのであれば
その手が汚れていては世間に迷惑をかけます。

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