シャボン玉の季節

お花見の時期になって、お友達と外にお出かけしたんです。外出先で、と言ってもお花見先で何か暇になったらと思ってシャボン玉を買いました。なんかシャボン玉がしたいなってふと頭をよぎったんです。結構思いつきで突飛な買い物をしてしまうことがあります。

ふと疑問に思ったんです。
シャボン玉の季節っていつなんでしょうか。
個人的には春かなぁと思うんです。
さっと考えたら消去法になるけれど、じっくり考えたらすごく不思議な魅力を感じました。
夏は水遊びとか花火とかその他諸々含めて、イベントごとが渋滞してる
秋は舞い散る枯葉と消えゆくシャボン玉を重ねるのは少し悲しさの厚みが増して心に詰まってしまう気がして、
冬は寒いからお外には出ないし、凍っていくシャボン玉も空を自由に舞うことができない悲しさという面では心惹かれるものはあるけれど、冬は固まって動かないというイメージのもと回っているからシャボン玉の特異性が目立たないなって。

春がシャボン玉の季節ってのも違和感ですよね。
だって風が強い春の時期にシャボン玉なんて、シャボン玉サイドからしたらたまったもんじゃないでしょう。吹き荒れる風に乗ることもままならず揉まれるように空を瞬く間に消え去っていく、儚いものです。

でも、春って生命が芽生えて、すくすくと育っていく季節、始まりでもあって、強風も夏を青々と生きていくための力のある鼓舞のような存在だと思うんです。それに対して頑張っても消えゆくシャボン玉の対比に僕は惹かれたんだと思います。

春って進学、進級、新生活とか環境がガラっと変化する季節です。新しい場所で気持ちを新たに頑張ろうとすると、変に力が入っちゃって思うようにいかない時だってありますよね。
そんな様子を春風に吹かれるシャボン玉に落とし込んでみると、すごく納得がいってしまって、シャボン玉の季節は春だなぁと思ってしまいました。
頑張りすぎたら疲れちゃうから、たまにはゆっくり休もう、そう思いました。

買ったシャボン玉はなんやかんやでまだ使ってないけど、春の間に遊びたいな、穏やかな日にずっと割れないで居続けられそうな時に楽しみたいなと思います。

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