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北の島から

2023年、1月某日

僕はセーシェル本島のマへから北東へ約100キロのところにある、Denis Private Islandという所にいる。

100キロと聞くとかなり遠い感じもするが、Zil Airというセスナで25分程でついてしまう。文明とはすごいなと相変わらず感心する。

この島の滑走路は草原だ、感覚的には不時着と同じだと思う。

草原の右側には島で育てている牛や豚・トリ、野菜も含め様々なものがここでは育てられていて、島の食事は80%程度が自給自足で成り立っている。

左側には15個ほどの宿泊できるビラと、メインハウスがある。

もちろん部屋にネットは無い。

これを書き出したのはここに着いた初日だから、これからまだ発見があると思うけど、ネットがないことがこんなにも素晴らしい体験だとは思わなかった。

ああ、そうか昔はこうだったんだな、と少し感動した。

もし僕が本を書く人だったらしばらくこういうところに篭るんだろうな。

ってか、もう2023年?!

信じられない、ドラえもんは元々の設定では22世紀から来たからあと80年くらいで俺の引き出しから出てくるのかな、、、そんなことが起きたら地球も宇宙も滅亡だ。

たまたま僕は猫型ロボが人気の会社をやっているけど、一応ロボ会社の社長としては「そんな時代は後10万年は来ない」と言っておこう。

僕の会社がある日本では、いろんな形のロボが活躍していて、世界規模で見てもめちゃくちゃ先進的な国だなと思う。

今いるDenis島にもレストランがあるので当然「配膳」という作業があるんだけど、多くの場所が砂だ。

持ってくるスタッフも毎日砂の上をカクテルもったり、食事をもったり、多分これを解決できたら世界中のビーチリゾートは一気に砂の上で使える配膳ロボを導入すると思う。

足元をキャタピラにしたらいけそう、ってかいけるな。これやろう。

でね、何が言いたいかというと、世界規模で見ると日本でやってる数千台は全体の規模の0.01%位なんじゃ無いかと感じるわけ。
もちろん、今日本でやっていることは素晴らしい知見を社会と会社にもたらしているし、おそらくこれが世界の標準になるとおもう。

だからこそThe Best Practice of RobotsをJapanから発信したいなと。

今日は2日目

最高の気分なんだけど、やはり大自然の夜は侮れない、僕の大嫌いなGが何匹も外にいて、夢にも出てきて、かなりきつい夜を体験した。カヤって大事ね。。。後日談だが、あいつらはカヤにも登れる、、、😂

そうえいば今年からブログはもっと適当に書いていこうと思う。

今までは社員に向けてだったけど、もっとシンプルに自分の備忘録として、その時何を思っていたのか、何も気にせず書いてみようと思う。

外は雨、ネットもない島で雨だとやることは殆んどない、思考することが一番のやることだ。

そんな時間を過ごしている人たちが世界には多くいる、その反面で毎日何かに追われている都会に人生を置いている人もいる。この人たちは同時に地球に存在するけど、同じ時代を過ごしているのか?1時間の価値は同じなのか?なんて不思議な感覚になるのがこの島だ。

本当に贅沢だなと思うのは、いくつも存在する世界を場所を変えるだけで体験できる環境があること。

つまり、今自分が体験している全ては自分で選んでいると思えること、それは人間が到達できる最大限の贅沢なんじゃないかなと思う。

選べない、選んだと感じられない、そういう人が大半だから。

でも、選べるようになるには小さなこと(自分が影響を及ぼせること)から選んでいけばいい。

笑顔で挨拶をするのか、ムスッとしているのか?
手を差し伸べるのか、無視するのか?
ありがとうを言うのか、言わないのか?
ごめんと言うのか、言わないのか?

これらのようなことは誰でも選べると思う。

こんな小さなことを一つ一つ撰んでいくうちに、周りがもっと大きなことを選ばせてくれる日が来る。そんなもんだと思う。

僕や僕の家族は、企業の事業戦略会議に出たの5分後にボートの縄の縛り方を教わり、その後証券会社との投資に関する会議をしたりする。

頭の真逆の機能を瞬時に使い分ける感じだ。

こんなことをしていると、自分がどんなに資本主義の事業戦略や3C分析などに長けていても、ロープは結べないし、風の方向をほっぺたで感じて、離岸の手順を決める事も出来ない、という事実を目の当たりにする。

こういう体験ってすごく大事だ。

等身大の自分がわかる、誰も決して特別じゃないと言う事がわかる。

そんな環境に身を置ける今にすごく感謝して今回のブログは終えようと思う。

明日から文明社会に戻ります。

まさ

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