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武川智美アナウンサー

昨晩はMBSラジオ「メッセンジャーあいはらの夜はこれから!」でした。

今シーズン最終回。

今回はいつもより短いナイターオフ期間でしたが、その中でもゲストとして5回呼んでいただきました。

この5回で、痛感したことがあります。

「武川智美アナウンサーは面白い」

何を今さら。

周知の事実。

ジャイアント馬場が背が高いというのと同じ。

大仁田厚の引退を引退と捉えないのと同じ。

スタン・ハンセン対大熊元司というマッチメイクで、大熊元司が頭突き一辺倒でハンセンを倒すイメージが浮かばないのと同じ。

飛龍革命で藤波辰巳が前髪を切るという覚悟の見せ方をするが、その意味が今一つ胃の腑に落ちないのと同じ。

藤波辰爾がトップロープからリングに入るドラゴンリングインを見ても、興奮ではなく笑いの感情が先に出てくるのと同じ。

藤波辰爾が「ふふん、ふふん」と独特の呼吸法をするが、それをした方が逆に息が吸いにくくなるのと同じ。

そういう声が即座に聞こえてくることでしょう。

ただ、しっかりとお仕事をさせてもらう中で、強く確信しました。

武川さんを最も正確に表す言葉は「達者」でも「賑やか」でも「朗らか」でもなく「面白い」であることを。

昨晩、番組冒頭でメールテーマを僕がお出しする役目だったのですが、直前まで、二つの案を考えていました。

一つは実際にしゃべった「まさか、こんな仕打ちがあるなんて」というもの。

娘のインターナショナルプリスクールの卒園式が英語で全く何のことか分からず、せっかくこれまで高い学費を払ってきたのに、最後の最後、なんのこっちゃ分からなかったという話から抽出したテーマでした。

そして、もう一つ考えていたのが「いつか、かなえたいこと」でした。

僕が木曜にABCラジオでやらせてもらっている「ウラのウラまで浦川です」の浦川泰幸アナウンサーは、水曜夜の放送を聞いてくださっていて、いつも「武川さんはすごい」とおっしゃっています。

このお二人がいつの日か同じリングに上がる日が来ないものか。

両雄並び立たず。

馬場と猪木は同じリングに立つべきではない。

そんな論もあるが、それでも見てみたい。自分が心底願っていることから抽出して、そんなテーマにすることも考えていました。

なんとなく時期尚早な感じもして、一つ目の方を選んで話しましたが、引き続きチャンスをうかがいながら、いつの日か見てみたい。

そう思わせるくらい、武川さんには無限の奥行きがあります。

アナウンサーでありながら、あそこまで踏み込みの効いたパンチを打つ。

それが打てる理由はただ一つ。

覚悟しかありません。

覚悟を伴ったパンチは手打ちのパンチと威力がけた違い。当たり前のことです。

それだけの覚悟を持つに至った経緯は武川さんにしか分かりませんが、パンチ力の源は筋力でも、テクニックでもなく、覚悟だと僕は確信しています。

昨日の放送では、武川さんを評して「歩く高麗人参」と言わせてもらいましたが、もっと的確な表現がありました。

毎日放送のマーク・ハント。

決して、誰にでもできるファイトスタイルではありません。

「夜はこれから」がまた今秋にあるのか。

コロナ禍。

そして、放送を取り巻く事情。

いろいろな要素が重なり、こればかりは本当に分かりません。

昨日が正真正銘の最終回になるかもしれません。

ただ、また、こんな有難いリングに上がらせてもらえるよう、そして、上がったからにはそのパンチを体感しても意識が途切れないよう、その日に向けて、日々鍛錬を積んでおこうと思っています。

今日も今日とて、感謝、感謝の46歳。

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