メッセンジャーあいはらの夜はこれから!
「夫婦とはコブラツイストをかけながら歩いていくようなもの」
昨晩のMBSラジオ「メッセンジャーあいはらの夜はこれから!」であいはらさんがおっしゃっていた珠玉の名言です。
痛み、複雑さ、そして、一蓮托生。
夫婦が持つあらゆる属性を見事に言い表した表現だと思いました。
さらに“回転体”と称されたUWFの攻防のようにレトリックが流れていきます。
「倒れたら、そのままグラウンドコブラで3カウント取りにかかる」
もともと他人であるという事実。夫婦の危うさと脆弱さ。だからこその歩みの重みと尊さ。
そんなキレキレの素材を「釣りバカ日誌」に漂う慢性的コミカルさのスモークで瞬間燻製しフレーバーだけを乗せて供する。
この技術。そして、センス。ミシュラン10000000000つ星です。
あいはらさんとは2005年から読売テレビ「なるトモ!」をきっかけにご縁をいただき、それこそ、互いの急所を握りながらローリング・クレイドルで回し合うような日々を過ごしてきました。
それでもまだ、いちリスナーとして膝を打って笑い、radikoでそこを何回も繰り返すほど心を打たれる。
たとえ、今日の話し相手である「女と男」の市川さんがプロレスに造詣が深くないこともあいまって「なんで、奥さん倒そうとするんですか!」とその料理にウスターソースをぶっかけるような合いの手を入れたとて、それでも崩れぬ圧倒的完成度。
その言葉を紡げるセンスに心底惚れるとともに、芸人さんの身でもない僕が烏滸がましさの極致ながら、自分も精進しなければと思わされます。
今し方、Yahoo!拙連載でアカペラグループ「RAG FAIR」の土屋礼央さんのインタビューをアップしました。
TBSラジオ「赤江珠緒 たまむすび」などラジオのしゃべり手としても高い評価を受けている土屋さん。
まがりなりにも僕も多くのラジオ番組でしゃべらせてもらっている身として、取材中から、心底共感するお話がありました。
「ラジオはウソをついちゃダメな場ですから。そして、テクニック論的なことで話したとしても、それはバレますしね」
本当にその通りだと思いますし、実際、ほぼそのままの言葉を僕も放送で幾度となく言ってきました。
昨晩の「夜はこれから!」で、もう一つ、あいはらさんが痛烈な皮肉を込めて話されていた部分が前半にありました。
今ここでそれを再録することは控えますが、本当にその通り。
ベタベタの関西弁でしゃべって「親しみやすおまっしゃろ?」という形を作っても、そこに魂がこもってなければ、親しみが湧くどころか、濁り切った嫌悪感が全ての味蕾を覆います。
ガダルカナル・タカさんは関西の番組に出る時もいつも通りの標準語ですし、決して関西弁を織り交ぜたりはしませんが、それでも関西の人からも愛されています。
ホンモノということは、そういうこと。
ラジオでは、特に“そこ”が残酷なまでに浮き彫りになるのだと思います。
てなことを綴っていたら、今日は木曜日。ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」の日です。
今日は通常のコーナーに加え、名物コーナー「みんな人間だもの」も僕の順番です。
UFCを遥かに超えた、真剣で指や腱を斬り合うような超リアルファイト。ウソをついているヒマもないリングに上がってきます。
そんなこんなで、やっぱり、感謝、感謝の46歳。
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