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ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」内「人間だもの」・2024年6月20日分

●中西正男の懺悔

先日、お世話になっている方からお誘いを受け、初めての焼鳥屋さんに行きました。

高級感がありつつ、接客は柔らかい。焼鳥も美味しく良き時間を過ごしていました。

そこに隣のテーブルにお客さんが来ました。タイトなスーツを着こなした40代半ばのやり手社長。例えるなら、こちらの局の岩本計介アナウンサーから朝の顔と知性を抜いて、日焼けサロンに4年通わせたようなルックスです。社員なのかその人より少し若い男性3人を連れています。

いつものように会話を盗み聞きしようかと思いましたが、そんなことをするまでもなく、大きな声が藤川球児のストレートのように鼓膜を震わせます。

イベントプロデュース的な仕事をされているようで、ビジネス論を社員に説いています。

「何より大切なのは、お客様の満足度」

当たり前やないか

「『まさかそんなところまで』という驚きと、予想外の角度でも納得させるクオリティー。正月にあるだろう?重要なのは、デパートの“大入り袋”みたいなサプライズ」

それは“福袋”や。

「いきなり的を得た話はできないだろうけど、全ては積み重ねだから」

的は射るもんや。ゲットしてどないすんねん!珍品コレクターは河内家菊水丸さんにまかせとけ!

社長の説明が染みわたっていない社員さんの表情も相まって、せっかくの焼鳥に、七味ならぬ雑味がかかってきます。

せっかちな社長の気質か、向こうが先にお会計。ニセ岩本さんが金色のカードでサッと払おうとしましたが、磁気の不良か反応せず、二つ折りの財布からクシャクシャのお札を出してどうにか払っていました。

あくまでも個人の感想ですが、この会社のイベントに大入り袋は出ないと思います。

だって、そんなもんだもの。

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