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禍福は糾える縄の如し

激しくて、おどろおどろしいホラー映画。

僕は好きなんです。

元来、映画をそんなに観る方ではないのですが、その中でもスプラッター的な激しいホラーは好きなジャンルで、これまでいろいろ観てきました。

コンサートのアンコールのように、終わったと思ったら再び出てきて、その日一番の激しい演奏で真のフィナーレを作る。

ホラー映画には、そういうパターンがよくあるものです。

ラスボス的なクリーチャーをどうにかこうにか倒す。犠牲は大きかったが、何とか生き残った。

安堵、解放、歓び。

そんな感情をフリにして、倒したと思ったクリーチャーがもう一度出てくる。そして、歓喜の空気とともに、生き残ったと思った仲間の体も真っ二つにする。

そんな展開って、よくあります。映画が2時間としたら、だいたい1時間45分頃の出来事です。

昨日のABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」。

今週はスペシャルな1週間ということで、いろいろな趣向が凝らされています。昨日、月曜は本来のパートナーである珠久美穂子さんに加え、いつもは木曜に出演されている塩田えみさんがゲストとして登場されました。

過日もここで綴りましたが、月曜は「トムとジェリー」然としたカートゥーン的世界観をパーソナリティーの浦川泰幸アナウンサーと珠久さんが展開するとも言われますが、重しでつぶれてぺらぺらになって宙を舞うジェリーのわき腹から大腸がはみ出すウォーキングデッド感があるのが本家との違い。

ヨソはヨソ、ウチはウチ。マンガはマンガ、リアルはリアル。

そりゃ、それだけつぶされたら、大腸のひとつくらい出るものです。

月曜、他局での生放送を終えて、塩田さんが登場したのは番組開始から1時間17分後の午後4時17分でした。

その瞬間の珠久さんのはしゃぎっぷりといったら、なかったです。

塩田さんという援軍が来てくれた。ポップなカートゥーン的包み紙に包まれたリアルを今日は分け合う人いる。そんな喜び、解放感からか、声がいつもより4トーン上がっています。暫定的マライア・キャリーです。

塩田さんというSWATが駆けつけてくれた。もう大丈夫。これまでの悪夢とはおさらばだ。もう自分はセーフティーゾーンに入った。実質的青田典子である。

そんな安堵感から、ロサンゼルスオリンピックのロケットで飛んでいた人かと思うくらい、浮足立っています。

これは、危ない。

そして、香ばしい。

午後5時17分。

離婚をめぐるやり取りの中で、伏線は回収されました。

ジェイソン浦川は見逃しません。

チェーンソーではありませんが、正義という鋼を鍛え上げた大ナタを握り締め「ウラの呼吸 一の型“正論”」で珠久さんを、そして歓喜、安堵といった概念を真っ二つに、否、たいめいけんの仕込みの玉ねぎばりにみじん切りにしました。

番組開始から2時間17分。フラグ発生からちょうど1時間。一般的セオリーよりも、少し焦らしがありましたが、その分、往年の海老一染之助・染太郎さんの言葉を借りるならば、いつもより多めに切り刻んでました。

その後に流れた「スキマスイッチ」の「全力少年」。

♪試されてまでもここにいることを決めたのに

呪文のように「仕方ない」とつぶやいていた

積み上げてきたものぶっ壊して

止め処ない血と汗で乾いた脳を潤せ

空腹は最高のスパイス。スプラッターは最高のヘッドフォン。

「塩田えみの闘魂注入前向きソングのコーナー」10000000000000000000000回分、歌詞が染み込む46歳。

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