THE STEMSのRichard Lane

先週から今週にかけて、大物ミュージシャンの死が相次いだ。KraftwerkのFlorian Schneider、Little Richard、Betty Wright、ゴダイゴの浅野孝已、、、それぞれ偉大なミュージシャンであったが、The StemsのRichard Laneの死にはショックを受けた。RichardはThe StemsのほかChevellesの活動でも知られる。

NMEオーストラリアのニュース。ソースとしてはStemsのFacebookのようです。

僕はStemsのリーダーであるDom Marianiとはよくメッセージのやりとりをしているので、「非常に残念で悲しいです、東京でのライブは非常に素晴らしい経験でした」というメッセージを送ったら、すぐに返事が来て、「とても悲しいよ。我々にとってもあのライブは素晴らしい経験だった、招いてくれてありがとう」という返事が来た。

そう、正確には招いた、と言えるのかどうかはわかりませんが、僕はThe Stemsの来日に関わっていた。

どうも記憶があいまいだけど、The Stemsは3回来てるよね?

もともとは、愛知県在住のKさんという方がやっているFreshwaterというレーベルがあり、そのレーベルはStemsやDM3などDom Mariani関連のものやManikinsの再発7インチなども出していた。聞いた話ではオーストラリアのパースに滞在していたことがあり、Domとその周辺の人たちと交流ができたようで、その流れで日本に戻ってきてからレーベルを始めたということだったと思う。

で、Dom Marianiを最初に日本に呼んだのもKさんで、Stemsも最初はそうだったと思う。でも、Kさんは愛知在住で東京のライブ企画をコントロールするのも難しいと感じたのかどうかその辺の経緯は忘れてしまったのだけど、2回目?からはThe Gimmiesが仕切る、という形になったように思う。で、ソラくんと三平で飲んだんだ。The Gimmiesに関しては、僕がまえにクッキーシーンのレビューで良くないというようなことを書いたのを切っ掛けに関係が良くなかったのだけど、あるとき電話で話して仲直りしたというか、そんなことがあって。でもよく声かけてくれたよね。

これがそのときのフライヤー。ホリーのブログに格納されていた。2007年11月。

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このときはシェルター2回にペンギンハウスか。僕はといえばベスト盤のCDを用意したり、雑誌DOLLにおいてStemsのインタビューを核としたオーストラリア・パンクの特集企画を持ち込んだりして準備した。DOLLの方はディスクガイドを関口さんにお願いして、かなり充実した特集になったのではないか。シェルターの時だか、メンバーでユニオン行ったらThe Stemsがかかってたよ、って上機嫌だったな。ユニオンの人が気を利かせてくれたんだな。ありがたい。こういったちょっとしたことで関係良くなるんだよね。

一般的にはThe Stemsは80sネオ・ガレージの一つとして捉えられることが多いのだが、後期のフォークロック的味わいの曲はその後のSomelovesなどを思わせるものでもあり、ガレージの範疇だけで対バンを組まずに幅広くしていく、というのが正しいと思った。でも蓋を開けてみれば、ド迫力の見事なロックンロール・バンドであった。このころの動画がなかなか見つからないんで、わりと近年のライブを貼っとく。Richard いないけど。

結果的にこのライブは成功した、と言えるだろう。で、どういう経緯だったのかまたまた忘れているが次の年2008年にまた来日しているんだよね。こんなに短いインターバルでやってんのなんでだっけ?これが基本僕が仕切ったんだけっけ、、、?あんまり思い出せないが、前回のことがあってDomから信頼を得た感じになったのか、こちらに話を振ってきたんだと思う。

このときもThe Gimmiesに協力を仰ぎつつライブを組んだ。UFOクラブと高円寺HIGHだったか。

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この企画もライブとしては非常に素晴らしく、動員としてもうまくいったんだけど、金の面でいろいろ迷惑かけちゃったんですよね。ここでは詳しく書きませんが。特に高取君とGimmiesには迷惑かけた。ホントすまん。

あと、Richardにすげぇ怒られたっていうのが、印象に残ってて(苦笑)。理由としては僕が出したCDの表記の問題だったと思うんだけど、突然激怒して、「こんなものを販売するのをすぐやめろ、とくにオーストラリアに輸出するようなことがあれば許さんぞ!」みたいな感じで凄まれたので、僕のRichardに関する思い出ってそれが一番強いんですよ(笑)

Domはそれを見て、マサオ、気にすることないよ、ハハハって笑ってたけどね。

そんなこんなで、楽しかったんだけど、それなりにダメージめあったわけです。

あんまロクな追悼文ではないな、、、。でも、ホントにThe Stemsのライブって強烈だったんだよ。僕とDomをつないでくれたFreshwaterのKさんやThe Gimmiesには感謝。

その後、僕はなぜかまたDomから信頼を得ることになり、DomNicksやDM3などの企画をやってくれと頼まれることになるわけである。実は今年もDomの来日を計画していたが、コロナ影響によって飛ばすことになった。それはBest Of Dom Marianiとなるもので、過去の曲をベスト選曲でやろうという企画であった。また機会をあたらめてやることができればいいなと思っている。

とにかく、偉大なロッカーRichard Lane、ありがとう!



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