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ゼロサム

自分が無価値だという
夢を見た
何にでもなく
何でもない
胃の奥が吸い込まれるような
苦しい呼吸で
ナイーブに
センシティブに香る夢

マイナス宇宙の下調べ?

嗅ぎ分けたはずの
自分なりの生き方も
溜め息に霞み
すぐ目を閉じたくなる

開け放たれた窓は
心地良い風を運ぶはずでは?
ちょっとしたことが気になって
何時間も
何時間も
残って引っかかる

あきらめたはずの自分に
僅かばかり期待していたから?
だから裏切られたような気持ちになる?
そんなの自分勝手だ
勝手に違いない
エゴイストで
ファシストだ
少年は言う
指を指して

背中を曲げれば
伸びる影
地面に寝そべれば
密度高く
隠れる影
いつも一緒なのに
出力のバランスが崩れると
嫌悪感甚だしく

ああ
認めてあげて
くださいな
変わらなくても
それはそれで
自分なのだから
あの日、納得したはずじゃない?
鏡と向き合い合わせる手
貴方は利き手
私は逆手
認めてあげたはずじゃない?

世界はプラマイゼロのはず
きっとどこかで
帳尻が合うはず
地球はずっと丸いまんまだから
確かめなくても分かるけど
確かめたくても我慢する
いつか確かめられると信じて
きっと
きっと


今のところサポートは考えていませんが、もしあった場合は、次の出版等、創作資金といったところでしょうか、、、