日経225オプションの短期的レバレッジ 実効ギアリングについて
オプション買い戦術の魅力は、やはり、少額の投資で大儲け出来る可能性のある戦術だという事で、先物との違いは、リスクが買いのプレミアムに限定されると言うこと
儲かると言っても、どの位儲かるのかというのが
先物取引と違ってオプション取引の場合は、複雑だと思う。
先物の場合は、原資産に対して、デルタが正相関する。
買いだと、プラスで、売りだと、マイナスになるので、損益が計算しやすい。
オプションの場合は、デルタだけではなく、実効ギアリングで、どれ位のレバレッジがかかるか確認した方が良いと思う。
オプションのギアリングは、原資産価格÷1原資産あたりのオプション価格で計算できる値で、原資産価格に対してオプション価格が何分の1になっているかということ。
オプション価格の変化
オプション価格の変化量 ÷ オプション価格 = 原資産の価格の変化量 ÷ 原資産価格 × ギアリング (原資産価格÷オプション価格) × デルタ
になる。
例えば
2023年コール33500の場合
2023年9月8日の大引けで計算した場合
先物の価格 32420
ギアリングの計算
先物 32420 ÷ オプション価格 240 × デルタ 0.2723
= 36.78319
となり、このコール33500円のオプション価格は、原資産の変化率の36.78倍ほど変化するという事になる。
レバレッジの掛かり方は、先物取引が20倍前後、株式の信用取引が3倍程度、レバレッジ型のETFだと2倍程度なので、30倍以上のレバレッジがかって、オプション買いの場合は、証拠金が必要としない取引という使い方によっては魅力のある金融商品だという事だ。
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