ザ・ミセスフィクションズ4 月がとっても睨むから 観てきました。

まとまりがないですが、観劇した感想です。
長文になってしまいました。読んでもえたら嬉しいです。ちょいちょいふんわりしてる感想です。

初めのシーンから笑った。マリオネット劇みたいな岡野さんと安東さんの幼いやりとりが最高だった。リアリティがありつつ、つかみきれない謎がある世界観だった。
岡野さんと真嶋さんのやりとりを観ていると、物語が進むにつれて二人の内面が段々と実像を持ってく、展開がわからない楽しさがあった。
 改造とは何だったのか、観た人によって意味が違ってくるのではないかと感じた。
 チラシを見返すと、小さく白い文字で「罪と暮らせば」と書いてあった。作品を観た後だと、個人個人が抱える罪の意識、トラウマは物語が進むにつれ浮き彫りになり、一人一人が向き合っていく姿に感動した。
 一番印象に残っているシーンは真嶋さんと岡野さんの二度目の握手のシーンだ。弱さに立ち向かってく、弱い自分自身の姿がそこにはあって、岡野さんと真嶋さん、かっこいいなと思ったし、胸に温かいものが沁みていくようだった3。そして、その姿を自分と比較して考えてみたりした。
 今村さんの衣装からくる印象と言動の差が激しくて、めっちゃ笑った。
 佑木さんのクールキャラが段々と意外性を発揮し、エゴがさらけ出されていく所は面白かったし、納得するものがあった。
 熊谷さんの情緒不安定っぽい喋り方と頑張り屋なキャラは観ていて応援したくなるキャラだった。オタクで弱気なキャラから一転、言葉遣いが荒い強気なキャラへと変わるギャップがとても面白かった。地味なダボダボ衣装から終盤の華やかなドレス姿へと変わった時は差が激しかったせいもあってか、すごく映えていてきれいだった。
 そして、熊谷さんも罪と暮らす一人であったことに人の内面と現実に生きる社会に生じる生きづらさを感じつつ、夢を掴んだ姿は感動的だった。
 最後の最後の鮎川さんのドレス姿はまさに女王様でとてもきれいだったし、物語のその先を想像させてくれた。有言実行ってこういうことなのかと。
 真嶋さんの最初はセーラー衣装だったのが清掃員になっていて、その違いからくる謎が終始物語がどこへ転がっていくのかわからないドキドキを感じさせてくれた。
 物語の時代背景がどこか退廃的なものを感じさせ、物語の世界全体がベールに包まれているように感じた。あの世界で生きる人々は自分達と同じように生きづらさを感じやすい世の中にいるんだろうな。
何だかんだ言っても、生きるって良いなと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?