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督戦隊ジジイの話2

前回は、督戦隊ジジイが用いる攻撃手法の1つとして、前例踏襲の無理強いがあるということ、そこから生じる離職や自殺について述べました。

今回は、督戦隊ジジイが用いる攻撃手段の2つ目として、トーンポリシングについて述べていこうと思います。

トーンポリシングをご存知でしょうか。
簡単に言うなら、声のトーンに対する自粛警察のようなものです。
トーン+ポリス+ingでトーンポリシング。

発端は、白人男性が、女性や黒人に「そんな言い方をしていてはダメだ!」というふうに、内容に対して、是非を言わずに否定するものです。
トーンポリシングは極めて、差別の温存や維持に有効で、かつ、是正や解消に関する無為にも有効でした。

人類が生み出した悪の1つです。
内容どうこう以前に、手法がダメだ、と言い続ければ、検討さえしなくていいからです。

例えば、女性に対しては「そんな甲高い声で」とでも言っておけば、その場凌ぎができてしまったため、くだらないダメ出しによって、女性差別が温存されました。

黒人に対しても同様で、高身長の黒人に「そんな高圧的に上から言うようでは」とでも言っておけば、あるいは、筋肉質の黒人に「そんな暴力的な力自慢を誇示して言うようでは」とでも言っておけば、黒人差別が温存できたのです。

この手法が、現在、督戦隊ジジイによって、ありとあらゆる、高齢男性ではない人々に用いられているのが、現代日本です。

女性差別や外国人差別が典型ですが、若者差別、単身差別、不妊差別など多岐に渡ります。
昭和型の督戦隊ジジイは、時代の潮流や、税制の優遇によって、妻子持ちの高齢男性がほとんどであるからです。

督戦隊ジジイが、トーンポリシングを行うのは、一方的な差別の温存のためです。

手書きで書け、綺麗な字で書け、丁寧な字で書け、思いを込めた手書きで書け、受け取る人間の気持ちを考えろ、というアナログポリシングも、トーンポリシングの一種でしょう。

年度内にシュレッダー行きの書類に、丁寧な字を書く意味は何ですか。

督戦隊ジジイが若かった頃の最先端技術で、印刷された所定の記入欄に手書きでの記入をするのが普通だった頃の名残りでしかないんです。

年度内にシュレッダー行きなのだから。

そもそも所定の書式が活字でいいのは何故か、と根本から考えたことがあるんでしょうか。
ジジイが常識だ常識だとわめくのが、まず非常識だということをわからないといけません。

所定の書式に手書きで記入させる作業、所定の欄に小さい文字で無理に記入させる作業、正式名称と異なるから手書きで一から書き直させる作業、その全てがブルシットジョブです。

トーンポリシングもアナログポリシングも無駄なブルシットジョブであるから、非高齢が疲弊してしまうのです。

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