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一口馬主への道➄育成編

馬選びの最重要ファクターは「後期育成の順調度」か

JRA競馬用語辞典およびJRA育成馬日誌をもとに、競走馬サイクルのイメージをまとめてみました。

近年、日本が競馬先進国である欧米にキャッチアップできた理由は、輸入種牡馬サンデーサイレンスの活躍に加えて、「育成牧場による後期育成の技術と施設の進化」であるという声が多く聞かれます。

一口馬主の馬選びにあたっては、血統や入厩予定厩舎よりも後期育成が順調に進んでいるかというファクターがより重要そうです。

育成牧場が2歳馬を外厩に送り出すときの目安

やや古いですが、2009年に2歳戦での競走成績が上位の牧場の関係者による座談会実施され、2歳馬を外厩に送り出すときの目安について以下の旨の発言があったと、JRA育成馬日誌で紹介されています。

・直線ダートで5ハロン70秒、もしくは坂路で3ハロン40秒をクリアする(B牧場)。

・スピード調教日の調教後の馬体状態を見る。坂路で3ハロン37秒程度課して、午後に馬がしぼんで見えたらまだ早い。エネルギッシュな状態であれば退厩体制が整ったと判断する(F牧場)。

・坂路で3ハロン36.5秒、1,600mダートトラックで5ハロン65秒で走ることができた馬の多くが新馬戦で勝ち負けできる(G牧場)。

クラブのレポートで、上記の育成状況が早期に確認された馬については、積極的に募集候補としていきたいところです。


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