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一口馬主への道 vol.17 2年目編

一口馬主の沼へ

一口馬主を始めて約1年が経過。第一世代は2クラブ5頭に出資、第二世代は5クラブ15頭に出資と完全に沼にハマってしまいました。

当初の戦略は競合が薄いダートで勝ち上がりを目指すというものでしたが第一世代のこれまでの勝ち鞍3勝は全て芝と意外な結果になっており、いまはダート血統にこだわらず出資する方針にシフトしています。また第一世代の出資馬の育成過程や競走結果を踏まえて「馬格があり調教を積みやすい馬」「距離が持ちそうな馬」をより志向しています。

毎月収支をつける過程においては、一口馬主が「正規分布」ではなく「ベキ分布」のゲームである事も痛感しています。TOP20%の馬が総収益の80%超を稼いでおり、平均や分散という概念が意味をなしにくいイメージです。金銭的には、重賞で戦える可能性がある馬に絞って出資する事が損をしにくい戦略だと思われます。ただし効用的には、好きな馬に手広く出資して応援するのが良い戦略であるということを再確認しており、第二世代は後者を優先して出資頭数を増やした次第です。

#2101 ニュージェネラル

グリーンF 3歳牝馬 父ニューイヤーズデイ 母エルメスグリーン 3戦1勝
2023年10月に新潟芝1,400m不良馬場の新馬戦を勝ち上がった後、暮れのG1阪神JFとダート1,200mの条件戦を大敗し、今年に入ってからは外厩で鍛えられています。今後、芝短距離戦で馬場が渋れば巻き返しが可能と思っています。武英智調教師が示唆された通りあと一つ、二つ勝てるように頑張っていってほしいです。

2023/12/23 中山 2歳1勝C(ダ1,200m) 13着時

#2102 モンディーン

グリーンF 3歳牝馬 父リアルスティール 母アンナモンダ 4戦1勝
2024年2月の小倉芝1,800m良馬場の未勝利戦を勝ち上がり、4月20日のあやめ賞(京都芝2,000m)で復帰予定です。前走後外厩で調整しながら馬体重が20kg程度増加した点は好材料です。パワー不足なので良馬場が条件となりますが、もし1勝クラスでも楽に先手が取れるようなら楽しみです。

2024/1/20 小倉 3歳未勝利(芝1,800m) 7着時

#2103 キューティクローム

ユニオンOC 3歳牝馬 父カリフォルニアクローム 母シナル 2戦1勝
2024年4月の中山芝2,000重馬場の未勝利戦を勝ち上がりました。今後はひと息入れて夏開催で復帰する予定です。兄弟のサンアップルトンやサンストックトンなどが走っていることから第一世代の中でも期待が高い本馬ですが、ひとつ上のサンスノーフレーク(父ジャスタウェイ)が3歳で故障引退となってしまった事もあり、とにかく無事に競走生活を送っていくことを願います。

2024/4/7 中山 3歳未勝利(芝2,000m) 1着時

#2104 ミッドナッツソル

ユニオンOC 3歳牝馬 父ビッグアーサー 母マザイ 6戦0勝
2023年8月の札幌芝1,200mで早期デビュー後、中央馬相手には厳しいレースが続いています。笠松の地方交流戦で3着の実績があり、今後も地方交流戦の狭い出走枠に抽選で入れるかが鍵になります。

#2105 モモンドゥジョワ

ユニオンOC 3歳牝馬 父エピカリス 母アウトオブタイム 未出走
2023年8月の2歳夏の段階でBTC坂路で終い12秒に近い時計を計測しました。その後はゲート試験合格まで進んだものの、外厩および厩舎で乗り込む毎に筋肉疲労から右前脚の出が悪くなってしまい、故障リスクから強めを攻めきれない状況が続いています。デビューの目処が立たずにもどかしいですが、右前脚の出の硬さが解消することを願うしかありません。

#2201 コンフォルツァ

TCライオン 2歳牡馬 父ドゥラメンテ 母デルマキセキ
社台ファームでの育成が順調に進み直線コースで12秒を切る追い切りを消化した後、2024年3月中旬に宮城県の山元トレセンに移動しました。4月中にも栗東の松永幹夫厩舎に入厩予定です。第二世代で最も育成が早く、6-7月のデビューが見込めそうです。母は芝1,200mで2勝の戦績ですが、父ドゥラメンテが強めに出れば距離は持ちそうな気がします。

#2202 ブラゾンロワイヤル

グリーンF 2歳牡馬 父ハービンジャー 母レーヌジャルダン
社台ファームでの育成が驚くほど順調に進み、2024年4月に山元トレセン経由でグリーンウッドTに移動しました。本馬の特徴のひとつは柔軟性の高さにあります。動画で確認できる限り前腕の出の角度は出資馬中で最も鋭く、長距離での活躍が期待されます。血統(ハービンジャー×ディープ)や石坂厩舎もポジティブな要素で非常に楽しみな一頭です。

#2203 ディオスパーダ

京サラ 2歳牡馬 父コパノリッキー 母シノニム
2024年4月に栗東近郊の吉澤ステーブルWESTに移動しました。育成先の吉澤ステーブルによると、とにかく順調だが早期デビューというタイプではないとのことです。小椋研介調教師は同馬の柔軟性の高さからダートの1,800mまで距離が持つ可能性がある旨を発言されています。コパノリッキー産駒らしい渋い活躍を期待しています。

#2204 ハイファイスピード

グリーンF 2歳牝馬 父ビッグアーサー 母デグラーティア
同馬も育成先や宮本調教師からの大変順調とのコメントが紹介されており、2024年4月中旬にノーザンファームしがらきに移動しました。4月3日時点の馬体重が431kgと軽い点はやや気がかりですが、坂路でしっかり乗り込んだ結果とも解釈できそうです。小倉2歳ステークスの親子制覇も当然期待しています。

#2205 トレサフィール

YGGOC 2歳牡馬 父サトノダイヤモンド 母トレサンセール
2021年産世代のYGG×森本スティーブル育成馬は6頭も勝ち上がったことで話題となりました。同馬は2022年産世代の同タッグ馬のうち一番早い組で育成されており期待が高まります。半兄のトレベルオールは佐賀のダートで活躍していますが、生産牧場コメントや血統から同馬は芝の長めの距離に対応してくれる可能性もありそうです。

#2206 スウィープレジーナ

YGGOC 2歳牝馬 父アニマルキングダム 母ビジュートウショウ
同馬も2022年産世代のYGG×森本スティーブル馬のうち一番早い組で育成されています。半姉のスウィープフィートの活躍は目覚ましく、同馬は注目度が高い一頭となりそうです。姉のような瞬発力タイプではなくパワータイプと称されており、ダートのマイルあたりが主戦場となりそうな感じです。入厩予定先の西園翔太厩舎は第一世代のモンディーンを勝利に導いてくれたこともあり安心感があります。

#2207 ヴェルサイユドール

ユニオンOC 2歳牝馬 父ドゥラメンテ 母ウェイトゥヴェルサイユ
生産PRIDEROCK、父はドゥラメンテ、母は北米重賞勝ち馬と日高で最高レベルのプロフィールを持つ馬です。育成先のグランド牧場では馬体重をやや減らしながらも坂路15-15を順調にこなしています。クラシック好走まで夢をみられる血統だけに、秋までにデビューしてほしいです。

#2208 コルチェスター

TCライオン 2歳牡馬 父ビッグアーサー 母グランデセーヌ
社台ファームの早い組で坂路14-14をこなすなど早期デビューが期待されましたが、2024年3月に入り体付きの変化が物足りなく感じる等のコメントが出てきてややトーンダウンした印象です。第一世代で同父のミッドナッツソルが追って味がないだけに、同馬には壁を乗り越えてほしいところです。

#2209 メルローズ

京サラ 2歳牝馬 父カリフォルニアクローム 母ハイスピードカム
京サラ×グランデファーム育成馬。2023年12月末時点で育成側から牝馬の中で1番安定して走れているとのコメントがあり、これが出資の決め手となりました。募集総額500万円は父の種付け料を考慮すると明らかなサービス価格ではないでしょうか。血統面からは同馬が長距離をこなすことが期待されますが、育成コメントをまとめるとダート1,200‐1,400mあたりが主戦場になりそうです。

#2210 バイアーナ

京サラ 2歳牝馬 父シャンハイボビー 母サンバホイッスル
京サラ×グランデファーム育成馬。勝ち上がり率が高いシャンハイボビーの産駒で、同馬の血統に注目したことが京サラ入会のきっかけとなりました。動画から前腕の出はやや硬いように見受けられました。500kgを超えるムチムチの馬体からも主戦場はダート短距離となる可能性は高そうです。びっしり鍛えられている分やや疲れがたまりやすいようで、うまく休みをはさみながら成長してほしいです。

#2211 アヤメヅキ

ユニオンOC 2歳牡馬 父トビーズコーナー 母マリアビスティー
ダート3歳混合重賞のレパードSを制したライオットガールの半弟です。父がシニスターミニスターからトビーズコーナーに変わった分、適性距離は短めに出そうです。育成コメントは目立たないものの、ヒダカSSファームの深い砂を鍛錬を経てこなせるようになるなど、対応力や成長力が高そうな印象を受けます。川崎入厩は完全に未知数ですが楽しみがあります。

#2212 ルグランシャリオ

TCライオン 2歳牡馬 父フサイチセブン 母ティーエスベリー
フローラSに出走予定のラビットアイの半弟です。母馬にはこれまでハーツクライ、キズナ、エピファネイアなど最高クラスの種牡馬がつけられていることからも、フサイチセブン産駒でも地味という言葉では片づけられない配合です。2024年3月に入り切歯骨骨折のトラブルで4-6週間の休養が予定されてされており、始動はゆっくりとなりそうです。

#2213 ガイラルディア

ユニオンOC 2歳牝馬 父シニスターミニスター 母テンシンランマン
同馬はいわゆる様子見状態で出資していませんが、トラブルがない限り少なくとも1/400口は出資しようと考えています。兄エーティマクフィの活躍は目覚ましく、同様の活躍を期待します。ひとつ上のブライトルピナスは始動こそ遅れたものの調教はかなり動けています。またシニスターミニスター×ハーツクライは前述のライオットガールと同じ組み合わせです。シニスターミニスターの種付け料が高騰する中で、募集総額1,300万円の値付けは極めて良心的と判断されます。岡田牧場の馬優先の育成方針により馬体重も徐々に増えてきています。

#2214 スリアント

ユニオンOC 2歳牝馬 父ダイワメジャー 母サクラスリール
同馬は度重なる外傷で育成にやや遅れを取っている印象ですが、それを補うほどの血統的魅力があります。父ダイワメジャーは高齢ながらアスコリピチェーノなど芝マイルで有能な産駒を輩出し続けています。母サクラスリールはスワンズウッドグローヴを祖とする谷岡牧場の代表血統馬です。兄ラッキードリームや姉エランティスの活躍も目を見張ります。

#2215 プロピエダッド

グリーンF 2歳牝馬 父ルヴァンスレーヴ 母エレンシア
同馬はグリーンFの無料提供馬です。2024年2月に種子骨炎を発症し、同月中にクリーニング手術を実施しました。徐々に運動を再開できていることから無事デビューできそうな印象です。父ルヴァンスレーヴは元上司の一口出資馬ということから縁を感じています。父の特徴を引き継ぎ馬体重は500kg程度と十分な水準で、ダートマイルあたりでの勝ち上がりが期待されます。

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