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下の廊下を歩いてきた話

緊急事態も明け、下の廊下を歩いてきました。10月29日から31日までの2泊3日、黒部ダム〜欅平の縦走の話。

Day1 東京〜黒部ダム

 都内から新幹線に乗り、JR長野駅まで移動。長野駅前からは高速バスで扇沢駅まで。扇沢駅から電気バスに乗り黒部ダムまで移動。テレビやSNSでしか見たことがなかった黒部ダムを目の当たりにして大きさに圧倒された。

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 黒部ダムの絶景に感動しながら夕方ごろにロッジくろよんへ到着。わずか3分ほどしか滞在しなかった受付でロッジのアク強めのおじさんに圧倒される。ここでテント泊をして1日目は終了。


Day2 黒部ダム〜阿曽原温泉

 明け方は氷点下まで気温が下がり、起きた頃にはテントの内側がバリバリに凍っていました。撤収や朝食を済ませ5時過ぎごろから歩き始めました。秋に色づき始めた黒部の渓谷は、延々に日陰ながらも美しいものでした。

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 コースタイム以外の下調べはしていなかった私には、思った以上にアップダウンのあるコースに思えました。黒部ダムから阿曽原温泉までの道のりはハードで長いものでした。テレビやSNSで見かける岩の横っ腹を削ったようなルートは限定的で、沢の高巻きをしているような、ゴツゴツした岩場を登っては下がり、というコースで、距離にして約26キロ、8時間の山行となりました。

この日の見所、十字峡


谷沿いに歩くので、青々とした沢が常に見える

 阿曽原温泉では、極上の温泉が流れており、私の山で入った温泉史上一番綺麗で癒されるものとなりました。温泉は掛け流しのため、常にフレッシュなお湯を楽しめるものでした。1ヶ月限定でしか開いていないのが勿体無いほど。

 テント場ではやはり混雑していましたが、疲れか温泉の効果か、あっという間に眠りに落ち、朝のアラームが鳴るまでぐっすり眠ることができました。

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Day3 阿曽原温泉〜欅平

 3日目は、混雑を避けるために11時ごろまでに欅平に到着した方がいいとの小屋の方のアドバイスから6時ごろに出発。また温泉に入りにきたいと名残惜しくも先へ。ここからは、若干のアップダウンはあるものの、水平道路の名にふさわしいルートが続きました。

 「黒部にけがなし」と言われる理由も納得、登山道は谷に面しており、踏み外せば谷に落下、まず命は助からない。場所によっては崩壊した登山道に木の柱を掛け道としている箇所もたくさんあり、もし壊れればなんて想像しただけでゾッとしました。登山道を整備されている方々に感謝し、一歩ずつ歩みを進めました。

 秋の色づきや谷に流れる清流、楽しい登山道を満喫しながら歩くこと約5時間、欅平に到着しました。初めて来る場所なのですが、紅葉を楽しみに来た方々がたくさん、登山の格好をしていることが浮いてしまうほどの観光の方がいらっしゃいました。欅平からはトロッコ電車へ乗って宇奈月温泉街へ。時期が時期だけに当たる風が冷たく、思わずダウンジャケットを着るほどでした。


帰宅そして振り返り 宇奈月温泉〜東京


 宇奈月温泉街からJR黒部宇奈月温泉駅まではローカル線で移動し、そこからは新幹線で都内へ移動。枯渇した身体へ駅弁とビールを注入し家路へ。2泊3日の旅はこれにて終了。楽しい思い出となりました。

 ざっと振り返るとこんな感じでした。黒部ダムからのワンウェイの縦走は思ったよりも大変でした。もしも水平歩道を歩きたい、という方がいれば欅平からのピストンの方が良いのかもしれません。次にもし私が阿曽原温泉小屋へ行き、温泉を楽しむのであればおそらくそうすると思います。笑


#下の廊下 #黒部ダム #阿曽原温泉 #宇奈月温泉 #水平道路 #登山


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