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オンラインDJイベントの主催を初めてやった話

はじめに

先日、8/28(金)にTwitch上で初心者向けオンラインDJイベント どうにかDJするやつ(DoDJ) Vol.2 を開催しました。初回のDoDJでは自分が参加者側で、主催の方に打診をして第二回の主催をやらせて頂くことになりました。

本記事では主催を行った際に考えていたこと、良かったこと、改善すべきだと感じたこと等をまとめたいと思います。

そもそもDoDJとは?

まずは開催に至った経緯ですが、初回のDoDJは某Discordサーバ内の初心者DJを対象に実施されました。これは、入門機であるPioneer DDJ-400等の機材を買ったはいいものの、自分のDJプレイを発表する場が無かったり、イベントには出てみたいが敷居が高い…と考える人達の足がかりとなる大変良いイベントでした。

前回はオンライン配信イベントの中でも最も大規模だったと思われる、MU2020が行われていた6月に開催されていました(※1)

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DoDJ初回のフライヤー、この時自分は参加者側

Vol.2の開催はこの後のMU2020最終回やASOBINOTESの影響でDJを始めた人たち、つまりDoDJ初回には時期的に参加不可能だった人を対象に開催しました。

準備段階

8/1(土)の時点で開催したい思いを固めており、まずは全体的なスケジュール感を決める所からスタートしました。そして、この段階で先に参加応募フォームをGoogle Formsで作成しておき、前回の主催者やDiscord鯖の管理者への承認を並行して行いました。

コメント 2020-09-08 024137

Googleアカウントさえあれば無料で作成/集計が出来る神ツール

Google Formsでは最低限必要な情報として「Discord ID」「Twitter ID」「Twitch ID」「参加希望日」を記載してもらいました。他の項目では初心者判定に必要な情報(※2)やOBSを用いたTwitch配信に関するトラブルシューティングやテスト配信を各位で解決してもらう旨の了承を得ました。

集計期間は5日間で、Discord鯖内で何度もリマインドを行い取りこぼしの無いよう務めました。

参加メンバーの確定とタイムテーブル調整

応募フォームに集まったメンバーから初心者DJを抽出し、Vol.2では13人のメンバーがイベントに参加する事になりました。

オンラインDJイベントを実施するにあたり、当初より平日開催はマストであると考えていました。理由としては単純明快で、休日の場合だと他のDJ配信イベントと競合する可能性が高いからです。

しかし、平日開催の場合は弱点もあり参加者側も視聴者側も業務が終わる19時以降のスタートとなります。この場合、参加人数によっては深夜に差し掛かる事は必須で、常識的な時間にイベントを終了させるには一人あたりの持ち時間が少なくなるトレードオフな関係となります。

しかし、DJにおいて持ち時間はとても重要なもので20分では短すぎるし1時間前後が一般的ではあるものの参加人数の多い配信イベントでは常識的に考えて厳しい…。そこで一人につき30分の持ち時間を与えることにしました。

19時開始で13人×30分の場合、ピッタリに終わっても1時という状態だったので参加者各位にはTwitchのraidを含め30分のセットリストを作成すること、また時間を厳守することを強く伝えました。

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レギュレーションや注意事項はいつでも見られるようにまとめておく

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実際にタイムテーブル調整に使ったGoogle SpreadSheet

その後は、上記のような共同編集が可能なGoogle SpreadSheetを作成して参加者に共有。ジャンルや一言コメントも書いてもらい、タイムテーブルは参加者確定から2日間で埋めるように指定しました。(※3)

また、先に集計したFormsの内容はそのままSpreadSheetに変換出来るのでDiscordIDの情報やTwitchのチャンネルのURL等の情報はそのままデータとして利用できます。(※4)

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コメントがやたら物騒じゃないか?

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Discord IDに対応してすべての項目が反映されるように関数を仕込んだ

希望の時間帯を埋め終わった後は、普段Discord鯖内でチャットをしていたりする人柄や上記のジャンルやコメントを参考に主催がタイムテーブルを調整して作成した。後でタイムテーブルの入れ替えが発生しても大丈夫な作りにしておくと楽。

参加者との連絡手段

Discord鯖内でやりとりも可能だったが、管理者や参加者ではない他のユーザに迷惑がかかるため今回はTwitterのDMグループを用いた。

TwitterのDMグループを利用することのメリットして以下の3つがある。

既読機能がある
・Discordと同レベルの匿名性を担保できる
・簡易的だがスタンプ機能がある

特にスタンプ機能と既読機能が便利で、「@各位 ○○の連絡です~~見たらスタンプ押してください」みたいな使い方が可能。

イベント当日の連絡手段としても優秀で、Discord鯖やTwitterの実況とは別枠になるため、ログが流れず楽屋裏で必要な情報のみのやり取りが可能となる。

フライヤーについて

これは金言

今回自分は Canva というサイトを利用して作成した。

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サクッと作ったフライヤー、ロゴも同じサイトで手作り

Canvaは無償で利用可能なテンプレート、画像素材、フォントが豊富で非デザイナーの自分でもこれだけのモノが出来るので超優秀だと思います。

実際に打った告知、やっぱフライヤーあると見栄え良いよね

そして後日参加者の一人からメッセージが

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それはそう

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最悪な主催の発注と参加者の受注

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仕事が早すぎる

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並行で参加者が共通で使える配信枠を作り始める別の参加者



そして…



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8/27(木)に納品されたので笑顔でフライヤーを作り直す主催

このようにしてDoDJ Vol.2のフライヤーと配信枠は出来上がりました。

当日について

結果だけ箇条書きします。
・あれだけ配信テストしろよと言っていた主催のOBSが落ちるトラブル
 →なんとかオンスケジュールで復帰(本当にすいませんでした)
同時接続100人突破(19時から徐々に増えていき後半で無事に達成した)
 → フライヤー作ってめっちゃ宣伝してくれた参加者各位に感謝
・レイドミスが一回あったが、それでも最終的に終了予定時刻5分オーバー程度で終了
 → 参加者各位が時間厳守とスムーズなraidをしてくれたおかげです、感謝
・視聴者から「参加者全員初心者詐欺だろ」とのお言葉を頂く
 → 俺もそう思う

イベント開催までの想定スケジュールと実際の成果

【想定していたスケジュール】
8/5(水)~  前回主催とDiscord鯖管理者の許可が取れ次第参加応募フォームを公開
~8/12(水) 参加希望締め切り、人数が多い場合は抽選を行い応募者に対して結果を周知する
~8/14(金) 具体的な開催日時の調整を完了させる
8/24(月)~8/28(金) Twitch上でイベントを実施する

【実際の成果】
8/5(水) 前回主催者への打診と許可、Discord鯖の管理者への提案と承認
8/10(月) 参加者締め切り、開催日時仮決定
8/12(水) 開催日時確定、タイムテーブル調整完了
8/28(金) イベント実施、無事に完了!

まとめ

【良かったと思う点】
・想定したスケジュールを遂行するために逆算してやるべきことをリスト化し、必要なツール(Forms, SpreadSheet, Canva等)の選定や準備を適切に行ったこと
・締め切り日程を短く取ることや、イベントの時間厳守
・参加者同士で配信テストを行う等の呼びかけと実施

【改善点】
・Twitch raidでの実施が本当に適切かどうかの精査
 → メリット:参加者側に恩恵が大きい(フォロー増、視聴者数実績等)
 → デメリット:raidのラグやコマンドミス、視聴者側のUXが悪い?
・参加者に頼り気味な部分が大きい
 → 毎回、今回のような恵まれた参加者とは限らないので、参加者の人柄に合わせたマネジメント手法の精査が必要(例:時間厳守や締切を守らない参加者が居た場合の対処法は?)
 → 配信画面のこだわり方オンラインイベントだからこその強みだと思っているが、技術やリテラシーが低めの参加者が居た場合の底上げ方法を考えたい

参加者のMixやダイジェスト

DJ Oage:mixcloud
ticket0093:mixcloud
nono:mixcloud
DJ KOKUTŌ:Twitch videos
DJ kaki:mixcloud
mitchaaan:mixcloud
わたげ改:Twitch videos
Wayve:
colorfu√:mixcloud
Mototom:mixcloud
ろっひー:mixcloud
Moca*:mixcloud
メジエド:mixcloud

注釈

※1) DoDJ初回はMU2020の影響で入門機を買った人が多く、その人達に向けた開催時期だった。
※2) ふざけて応募フォームに入れてくる輩をあぶり出すため
※3) 長めに締め切りを取る必要性が無いため短く指定した、参加応募フォームも同様でそういうサイクルで締め切りをこなしていると、参加者同士が期限が短いことに慣れるため良い循環が生まれたように思える(要検証)
※4) SpreadSheetは誰でも使えて(超重要)拡張性が高い(仕事でこんな使い方したら干されるけど)ので、Formsとセットでエンタメ用途での利用価値が高いと個人的に思っている


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