『成長物語』と返報性の原理


昔、グラビアをほんの一瞬だけしていた時代に…

『成長物語が好きな人が多いから、頑張ってるアピールして』
と指示された事があるんですけど。

↑コレ本当みたいですよね。

私は、いわゆる『成長物語』や『頑張ってるアピール』に興味が無い人間

偉いなぁ!素晴らしいなぁ!とは思いますが…

そこから
「この人は頑張っているから、応援してあげたい!」
とはならないんです。

だけど、世の中には…
「人が頑張ってる姿を見るのが好きな人」
が私が考えている以上に意外と多いという驚き!


実際に世の中には『成長物語』が溢れている。
特に、漫画やアニメは「主人公の成長物語」ばかりだ。

芸能や芸人も下積み時代の話が盛り上がり。

アイドルも素人感溢れる初々しい新人時代から、 「"苦難の道をファンに支えてもらいながら"、少しずつ売れっ子大スターになる!」
という成長物語を共有するからこそ、見ている側が釘付けになり。
"熱烈なファン"が産まれるのだ。


私はスポーツには全く興味がないし、勝負事にも興味がなく。
中学、高校も文化部で過ごしました。
いわゆる「体育会系」とは対局にいる人間と呼べるかもしれない。

そもそも私はスポーツが苦手以前に楽しさが全くわからない。
むしろスポーツは私にとっては「罰ゲームのような苦行」でしかないので…
「やりたくもないし、見たくもない」
が本音

しかし…
どうやら世の中はスポーツが好きな人が大半なのかもしれない。
要するに世の中「体育会系」の人だらけなのだ。

コレは学生時代に運動部に入っていたかどうかは関係なく、メンタル的なモノです。

もしかしたら…
スポーツが好きな人達と、『成長物語』が好きな人達はイコールで繋がっているのかもしれない。


【ピグマリオン効果と返報性の法則】

そして応援される側にも影響はもちろんあるわけです。
期待されることで、その期待に応えようと努力しいつも以上の成績や結果を出せる人もいるのだ。
それを『ピグマリオン効果』と呼ぶらしい。

逆に関心を持たれず。期待もされなさ過ぎることで成績や結果が下回る事を…
『ゴーレム効果』と呼ぶらしいですね!


人間には…
『返報性の法則(へんぽうせい の ほうそく)』
というものがある。

『返報性の原理』とも呼ばれているもので…
・褒めてもらえた
・優しくされた。
・親切にされた。
・ピンチを助けてもらった。
・特別扱いをしてもらえた。
など…。
人から受けた好意には「恩返し」がしたくなるという心理学です。

↑コレを『好意の返報性(こうい の へんおうせい)』と呼びます。


また『自己開示の法則(じこかいじ の ほうそく)』
というものもある。
↑コレは文字通り、オープンマインドで接していれば、相手も心を開くという法則

もちろん『単純接触効果(たんじゅん せっしょく こうか)』
もあるだろう。
↑コレは、「よく目に入る人や、モノ」はそれだけで親しみを覚え、好感度が上がるという心理学である。

「ザイアンスの単純接触効果」とも呼ぶ。


【成長物語とは返報性の法則である】

色々と考えているうちに、私の中では…
『成長物語』とは「返報性の法則」を可視化し、人工的に再現したものである。
そんな気がしてき。

ファンにとって、応援している相手の
「努力して頑張っている姿」は価値ある商品であり。
「応援」というカタチで『対価』が支払われる。

すると、"応援された側"もファンからの「応援」に応えるために…
更に「努力し頑張る」

応援されている側にとって
ファンからの「応援」はプレゼントともいえるかもしれない。
それは場合によっては「お金」と同じくらいに価値があることもある。


おそらく
『Give and Take(ギブ アンド テイク)』
という言葉の意味とも近いかもしれない。


兎にも角にも、大半の人は『成長物語』を好む。

「他人から応援してもらって、成長したい人」
は過剰なくらい「頑張ってます」アピールをした方が良いと言えるかもしれない。

何故なら…
黙っていては、人には何も伝わらないからである。

人間はコミュニュケーションの生き物なので、いつの時代も「伝える能力」が高い人が徳をする。
だから誰もが『解り易い努力』を好むのだ。

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