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場所が変われば、役割も変わる。

映画「トスカーナの幸せレシピ」

主演: ヴィニーチョ・マルキオーニ

*オススメしたい人*

・自分に自信が持てない人

・劣等感で悩んでいる人

・アスペルガーについて知りたい人

*ストーリー*

アルトゥールは、イタリアで名実ともにトップを誇るシェフとして飲食業界で君臨していたが、共同経営者と経営権を巡って言い争いになり、暴行事件を起こしてしまう。その後、アルトゥールは刑務所行きとなったが、社会貢献を行うことを条件に、釈放される。
アルトゥールは、社会貢献のためにアスペルガー症候群の若者が通う自立支援施設に赴き、若者たちに料理を教える講師として迎えられる。
口の悪いアルトゥールだったが、施設の若者と関わり合ううちに、グイドという若者が極めて優れた味覚の持ち主であることに気付く。
グイドは、アルトゥールの側にいることで、自らの料理の才能を開花させていく。
ある日、グイドは、ある料理コンテストの出場権を獲得したことを喜び、アルトゥールに報告する。しかし、アルトゥールは、コンテストでは素早く動けない人は置いていかれ、笑い者になるだけだと言い放ち、グイドの喜びを無下にする。アルトゥールの言葉に傷ついたグイドは、バスルームに引きこもってしまう。心配した家族から施設の精神科医の先生、アンナに知らせが入り、アルトゥールはグイドと話し合いの末、グイドのコンテスト出場に付き添うことになるーー。

*映画の見どころ*

人生とは、予想のつかないことが起こるもの。
アルトゥールが大人しく料理だけしていたら、自分の料理の才能が認められるだけで終わってしまったかもしれません。
アルトゥールの暴行事件は褒められたことではなかったかもしれませんが、刑務所から出所するために社会貢献をすることになり、その先でグイドの才能を見出し、開花させる人になります。
グイドの家には父親も母親もおらず、親代わりの祖父母が暮らしています。
コンテスト会場の土地で、アルトゥールは自分の父親の墓にグイドを伴い、立ち寄りますが、その際、お互いの身の上話をするシーンがあります。
グイドの母親は病気でも仕事に出掛け、グイドに怒りをぶつけ、後に家を出て行ってしまい、父親はアスペルガーに対して無知だったために、グイドをバカ扱いしたと言います。
施設の精神科医のアンナは、親代わりの祖父母が亡くなった後のグイドの人生を案じ、グイドが早く自立して実社会で生活していけることを心から願っていました。
アンナも元々は裁判所で働く精神科医でしたが、嘘をつくことが苦痛になり、施設に転職した後は、生きがいを感じられるようになったようです。
それぞれの人生が交わったところで、さまざまな出来事が起き、またその出来事がきっかけで、人や人との関わり合いも変わっていく。
そんな風に感じさせる映画だと思います。

*人生の好転レッスン*

今いる場所で花を咲かせられないなら、環境や場所、付き合う人を変えてみるのもひとつの手段です。
「少しだけ」とか「仮に」と頭につけて、試しに行動してみれば、軽い気分転換になったり、今の自分や周りのことが客観的に見れるようになるかもしれません。
何かに気づいたり、思い当たるようなことが見つかれば、次への行動へと自然に繋がっていくことでしょう。


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