不幸の蜜は続かない。
映画「カポーティ」(2005年)
主演: フィリップ・シーモア・ホフマン
*オススメしたい人*
・人の不幸をネタにしがちな人
・良い人に囲まれたい人
・自分の利益を優先する人
*ストーリー*
カポーティは、新鋭作家として、世に認められ、パーティに興じる日々を送っていた。
あるとき、カポーティは、アメリカ、カンザス地方で起きた一家惨殺事件を題材に、小説を書こうとする。
犯人がまだ確定しない段階で、カポーティは、刑事であるデューイに近づき、事件について、知ろうとする。
しばらくして、ペリーとディックが犯人として、逮捕される。
あるとき、カポーティは、ペリーが拘置所で食事を摂ろうとしないという話をディックから聞きつけて、ペリーに会いに行き、床に伏せているペリーに離乳食を与える。
ペリーに何度か会ううちに、お互いに、幼い頃、不幸な家庭環境に育ったことに共感を覚えるカポーティ。
ペリーのために弁護士を探すことを約束し、小説「冷血」の執筆活動を進めていくカポーティだったがーー。
*映画の見どころ*
カポーティは、一家惨殺事件を題材に小説を書く名目で、犯人であるペリーに会い、取材を重ねていくうちに、次第にペリーに親近感を覚えていきます。
ペリーの死刑が執行されることで自らの小説が完成されると考えたカポーティは、死刑が控訴されるたびに、ペリーへの想いと自分の活動との間で葛藤し、精神的に追い詰められていくようになっていきます。
「君の友達になりたい」と言うカポーティを疑い、初めは事件の真相を話さなかったペリーでしたが、ついにペリーはカポーティに真実を打ち明け、真実を知ったカポーティの悲しみは深まっていきます。
死刑執行当日、カポーティは、家族にも見放されたペリーのために、ペリーの死を見届けに駆けつけます。
その後、ペリーの死刑は執行され、ペリーの死はカポーティの心に深い傷跡を残しました。
*人生の好転レッスン*
人の不幸を喜ぶ心は、多かれ少なかれ、誰にでもあるものかもしれません。
しかし、度を越して、人の不幸を追うことを続けていれば、いつかは自分にも、その見返りが返ってくるものです。
人の不幸を楽しむ喜びは続かず、その喜びの輪も小さな輪に留まりかねません。
どうせ人生を楽しむのであれば、他人を楽しませたり、人の役に立つことをするように心がければ、助けた人に助けられるようになっていきます。
そのように過ごすことを心がければ、自分の周りに楽しい空気を生み出せます。
次第にその楽しい空気は周りの人にも伝わり、その輪は大きくなっていきます。
楽しい輪をみんなで共有できるようになったら、楽しく過ごせる時間は続いていくようになることでしょう。