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落ちこぼれ社会人の転職記録②

2度目の転職

 初めての転職は、3ヶ月で挫折しました。給与ゼロになってしまったため私に選択の余地はありません。家族もいましたから、すぐに働かなければいけませんでした。のんびり転職活動をする事もできず、結果、

 アルバイトで、トラックの運ちゃん

をする事に。コンビニのルート配送です。
 ここでの働き方は時給ではなく、1便いくらと言う形です。コンビニの配送は1日に3便あります。ざっくり言うと午前と午後と夜中です。ルートによって距離も納品量も全く違います。それでも収入は全く同じです。もちろんルートを選ぶことはできません。私は1日2便を月に25日位で働いていました。朝5時位から17時位の勤務でしたね。まぁ、それなりの収入にはなりました。ただ、怪我したり、病気になって休んだらそのまま収入が減るので、プレッシャーはありました。

 仕事としては、とても楽しかったです。まず1人で行けるのが良い。勿論納品する時間が厳しく決められていたので、自由に運べば良いと言うものではありませんが、誰に見られるわけでもなく気楽でした。3トントラックでしたが、取り回しも楽しかったですね。ただ一つ、商品を壊してしまった場合もドライバーの責任となり、弁償しなければいけません。実際何度かありましたが、給与から天引きされていました。そう言うものだとは思いますが、アルバイトでも例外ではありませんでした。

物流の世界で社員に?

 数ヶ月が経ったある時、主任さんから「社員になる気はあるか」と声をかけて頂きました。この時30歳を過ぎていたと思います。いつまでもアルバイトという訳にはいきません。自分の仕事が評価されたと思いましたし、仕事は楽しかったですから、どうしようかと考えました。
 でも私が出した結論は、No でした。理由はいくつかあります。

 まず、体力がもつかなぁ、という事。なんだかんだやはり肉体労働です。朝からずーっと1人で配送して空の番重を回収してきます。特に初めのうちは筋肉痛が酷かったです。これを社員として続けていくのが現実的に考えられませんでした。
 次に、社員さんの働き方と給料です。社員であってもルートによって給与が変わらないのは一緒です。とは言え、時間で管理されるので、数時間の残業が当たり前に認められていました。最も遅い便の人が戻るまで、ただ待っているのです。それを残業として会社が認めています。早く帰っても構わないのですが、その場合は残業がつかないので、収入が少なくなります。
 そのためか、基本給が低く設定されています。それが賞与にも影響しているという事でした。
 体力勝負で、給与もそれほどではないから、と言う計算で社員の道を断ったと言う事になります。言ってみれば選り好みですし、どこかで ”こんな仕事” と下に見ていたのだと思います。変なプライドみたいなものがあったかなと思います。

 どこまで行っても、自分の体と時間を使ってお金を稼ぐと言うのはあまり効率の良いものではありません

そして3度目の転職へ

社員の話を断った事で、次の仕事を意識し始めます。この仕事は楽しかったのですが、社員になる気がないなら、いつまでもこのままじゃいけないと言う事です。

やはり、働くなら正社員で働かないと、みたいな感じで新しい仕事を探し始めます。ここで改めて、外食の世界に戻る事を考えます。実はここまでの2回の転職活動の時に外食には戻らんと思っていました。その為、活動ではいくつかの別の業界を受けていました。住宅メーカーとか、IT系の会社を受けましたが、全く相手にされませんでした。興味がある位の動機で受けていたので当然ですね。それこそ新卒の給与よりも低い給与でよければ考えるよ、みたいな話で、また大きな挫折を味わっていました。

 そんな感じでしたので、初めのファミレスの時にそれなりに評価してもらっていたのを思い出し、その世界なら何とかなるだろうと、また安易に考えていました。
 そもそもは外食の仕事に飽きて転職しましたし、ここに戻る気はなかった筈なのですが、ここでは、自分がやりたいことはやはり外食の世界にある、みたいに自分を言い聞かせていました。バカみたいですけど、これも転職を繰り返す人のあるあるです。

 その時その時でお金を稼ぐ為だけに仕事を変える。その場しのぎでもっともらしく自分を正当化して、転職を繰り返すと言うパターンです。
 これ、間違いなくお給料上がりません。転職するに従って年収が下がっていきます。でもその現実から目を離します。さらにはそれを誰かのせいにします。
私も例外でなく不安定で低い給料になっていきました。

やはり転職というものは安易にするものではありません。残念ながら、自分が思っているほど周りは自分のことを評価していません

 こうして3度目の転職へと向かいますが、ここまで初めての転職から1年経っていません。そして、更に働き方がひどくなっていくのですが、それはまた改めて。

 初めての転職までの経緯は以下をご覧ください。

悪循環にはまっていた岡本 

 とにかく目の前の仕事を真面目にはやっていました。なので、サラリーマンとしては常にそれなりに評価されていましたが、自分自身が何も考えずにただ働いていた為、チャンスを見つける事も気付く事もできません。そして、現実から目を逸らして新しい仕事を探す、の繰り返しと言う悪循環にはまっていた時ですね。
 仕事いうのも、基本ブルーカラーの仕事しか頭に浮かんでいませんでした。
 不動産営業でうまくいかなかったのは当然ですね。自分で考えて動けませんでしたから。


 今から考えれば、物流の世界の事を経験できたことはよかったです。どんな業界であっても、物流は関わりますから。

 とはいえこの時はそんな余裕はありませんし、落ちこぼれから脱する糸口すら見つけられていませんでした。そんな岡本がどうやってそこから抜け出したのか、順を追ってお話ししていきます。

 今回も最後までお読み頂きありがとうございます。お役に立てたら嬉しいです。

岡本昌巳

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