落ちこぼれから抜け出すために 〜 自身の棚卸しを
5度目の転職は派遣
5度目の転職で選んだのは「派遣」でした。いよいよ最後の転職に向けての準備期間です。
ただ、そうは言っても派遣という働き方は大変でした。時給ですし、時間数も限られています。お給料はフルコミで給与ゼロになって以来の少なさでした。
実を言うと生活のためにいくつか掛け持ちしていました。
メインの派遣では化学研究所で勤務しました。あわよくばそのまま社員になんて思っていました。仕事そのものは、今まで経験したことのない世界で興味深かったですね。でも、やはり小間使いの様な仕事しか与えられず、時間を持て余していました。あわよくばという甘い考えはすぐにどこかに飛んで行ってしまいました。
自身のキャリアの棚卸し作業 すなわち孫氏の兵法
そこで、いよいよ覚悟を決めて、自分の将来を本気で考えます。前職の居酒屋の時に学んだこと、気づいたことがたくさんありました。それを元に自分の事をよ〜く考えました。「己を知る」ための時間ですね。
自分は何が得意か
自分は何に興味を持つのか
どんな時にやる気になるのか
どんな人が尊敬できるのか
逆にどんな人は受け入れないのか
将来何がしたいのか
得意なことは何か
人に負けないことは何か
負けたくないことは何か
自分は何を経験してきたのか
経験の中で学んだことは何か
などなど、自分に問いかけまくりました。
その上で「彼を知る」時間をとりました。
中途採用する企業の目的は何か
企業はどんな人が欲しいのか
どんな人を高く評価するのか
その業界では何を目指せるのか
どの業界が自分を評価するか
今までの会社はどんな時に自分を評価したか
自分が何をした時にどんな反応をしたか
などなど、自分が進むべき道を探りまくりました。
言ってみれば、自分のキャリアを棚卸しした感じですね。その結果で業界やキャリアビジョン、会社に求めるものなどをクリアにしました。
この時自問自答したことが、今でも本当に役に立っています。自信を持って次の仕事に向かっていけました。これこそ「孫氏の兵法」ですね。
是非、この作業をやってみて欲しいと思います。自分の過去の経験から、学んだ事を全て洗い出してください。後悔するようなこともあると思いますが、無駄だった時間などは全くありません。
自分の過去に無駄などは無い
学校の数学の勉強みたいに、社会に出てから使ったことがない、意味のない時間だった、と思うことってありますよね。
でも、見方を変えると必ず得たものがあるはずです。人によって違いますが、
頑張っていい点数を取ったのであれば、頑張れた要因が活かせるでしょうし、逆に数学は自分には向かないと気付けた、というのも学びです。
苦痛に耐えれた、でもいいと思います。どうやって耐えたのか、に気づけばこの先に活かせます。
私もこういう世界があるのか、程度の学びが多かったかもしれません。それでも振り返っておいたたことで、今の人事の仕事で活かすことができています。
もっと言ったら、その時に整理しておいたから今の仕事に行き着いたのかもしれませんね。
何がいつどこで、活きるかはわからない。でも、しっかりと棚卸をして整理をしておくと、いざという時に生きるものなのです。
6度目の転職は「入れる会社」ではなく「自己実現できる会社」を
さて、こうして自分の事と進む方向について明確にして、いよいよ最後の転職に向かいます。もうそれまでの自分とは違います。入れる会社を探すのではなく、自分の目的が果たせる会社を探すのです。それが決まるまでは派遣を続けるつもりでした。
結果として約7ヶ月で派遣生活に終わりを告げます。
そして今の会社に入るのですが、入って終わりではありません。そこから今度は自分の目標に向かっての、この会社での戦いが始まるのですが、それはまた。
最初の転職からわずか4年ほどで6度の転職をしました。それでも、しっかりと自分の事をわかって、会社での目指すものを明確にした事で今があります。
もし皆さんの中で、職場選びがうまくいかない、働く目的が持てない、自分に向く仕事がわからないと思っている方がいましたら、一度自分の棚卸をしてみてください。
もし良ければ岡本がお手伝いしますよ。
今回も最後までご覧頂きありがとうございます。お役に立てたらうれしいです。
岡本昌巳
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