見出し画像

モニターを過信するな!? その①

今回は過去に病棟の看護師さんから尋ねられた質問を書いてみます。
ペースメーカーを埋め込んだ患者さんが入院してきました。
病棟のセントラルモニター(多人数用)で患者さんをモニタリングしているけど、

①ペーシングスパイクが見えない。
②スパイクがないのにペーシング検出のマーカーは出ているけど、このマーカーはあっているの?
③これはペーシングされているの?

と、いうことでした。
私はこの質問をしてきた看護師さんを凄い!!と思いました。
なぜなら新卒の1年目。患者さんを受け持った時点でペースメーカについて勉強し(この時の入院は整形目的だったのに)、心電図波形に『スパイク』がみえて、モニター上にマーカーが表示されることも事前に調べていました。
しかし現実は調べた内容と異なった状態だったので不安になって尋ねてきたのです。
ちなみにこんな感じです。

ペーシング検出 Ⅱ誘導

その時の波形がこちら👆
確かに、『P』のペーシングマーカーは見えているけど『ペーシングスパイク』は見えない。

ペーシング検出 Ⅱ誘導×2

感度を2倍にしてもいまいちわかりにくい👆

ペーシングスパイク

質問してきた看護師さんのイメージではこのように波形上にはっきり見えるイメージ。
しかし、現実はみえなくて『P』のマーカーだけが見えている。
確かにこれじゃ、悩むのも当然です。
そしてこの時の私の答えは・・・

・モニター上のペーシングスパイクやマーカーは絶対  じゃない!!
・ベッドサイドモニターでペーシング波形を100パーセント判別は無理!!

です。
ちょっと長くなってきたので次回に続けます。

『ペースメーカをゆるりとひもとく』公式ラインを始めました。
私と一緒にペースメーカの勉強始めたい人大歓迎です。学生さん、新社会人さん、後輩の指導を担当される方等、気軽に来てください。Ameblo&noteの更新情報もお知らせします。
お気軽に遊びに来てください(^_-)-☆

LINE友だち追加


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?