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受験のお話

我が家には大学生の息子がいる。
ちなみに一人息子で、ロックバンドもやっており、既に都会の片隅のライブハウスで"愛"を叫んでいる。"受験のお話"というのは彼が高校受験の時まで遡る。高校受験を2月に控えた12月のある日。ちょっと音楽好きの我が夫婦は、息子をコンサートに連れ出す計画を立てた。横浜アリーナで行われた「星野源さんとマーク・ロンソンさん」のワールドツアーだ。

実はこの頃、親子三人揃って星野源さんが好きで、これから高校生となる息子と一緒にコンサートへ出かけることは最初で最後になるかもしれないのでは…。受験勉強でかなり滅入っていた息子の絶大な気分転換にもなり、長い目で見た時にきっと貴重な体験になるだろう。そんな風に強く思い、息子を誘ったのだ。

すると、「もちろん行くよ。但し、アンコールまでちゃんと聴くこと。途中で帰るのは嫌だからね」とまで言うのだ。うーん…。自宅があるのは、埼玉の外れ。アンコールまで聴くと、最終電車の関係で途中、ホテルに泊まらないといけない。親は翌日休みだが、息子は朝帰りの後、そのまま学校へと向かわなければならない。それでも一生に一度のこと。(息子の成長・好き嫌いを見てきた我が家の場合)

予定通り決行した。そして、一生忘れられない様な最高の時間となった。なんて親?と思う方も在るかもしれない。しかし親は長い目で子供と接することが大事だと思う。そしてどうすれば子供が力は発揮できるかを知っておくことも大事。コンサートやライブの後の模試の結果が大変良かったというデータがあったからなのでもあった。

がしかし、息子はなんと大学受験でも同じことを今度は自ら行った。しかも1年で5回から6回も…。親としては少々不安がつきまとったが、反対することはなかった。行きたい大学へ行けば良い。その為に自分で時間を管理すれば良い。そう夫婦で思っていた。高校の担任の先生には「ご両親が心配されるくらい1分1秒を惜しんで勉強しないと大学受験(一般)は厳しいですよ」と、かなり圧のある言い方をされたっけ。結果的には高校も大学も行きたい学校に進んだ。少しでもご参考になればとの思いからここに書いてみた。受験は大事だけれど……、なんて思いも背景にある……。by雅秋

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