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スウェディッシュ・マッサージ | ゴッドハンドコースDay36

今回のお客様は、いろいろと面白い経験をさせてくれた。

まず、サロンにいらっしゃるのが早い。この世界に慣れた方は、あえてギリギリに来てくださる方が多いのだけど、5分前には到着。

むしろ普通の感覚で言えば、5分前に到着するのは当たり前かも知れない。

早めに受付を済ませたお客様は、着替えるのも早く、フットバスの準備が終わる前に呼び鈴が鳴った。

だからといって、フットバスの準備を止める訳にはいかないので、いつもの通り、準備が終わってから、お部屋に移った。

そして、イレギュラーは続く。

ベッドに寝転がる時は、ガウンを羽織って欲しかったのだけど、ベッドに置いてあったタオルを羽織っていらした。

ふむ。

施術に入る時はいずれにせよ、ガウンをタオルに変えるのだけど、タオルの使い方が違っていて、直す必要があった。

どうしよう…。

一瞬困惑したものの、先生(男性)がいるので、バサっとタオルを剥ぎ取る訳にもいかず、一度ガウンを掛け直し、お客様の身体が見えないようにタオルを引き取り、その後、タオルを正しく掛け直した。

こんな感じで出だしに意表を突かれると、施術前に瞑想して気を整えている私にとってはどうしても心がざわついてしまう。

心の中で「落ち着いて。落ち着いて。」と言い聞かせながら、一呼吸置いて、施術に入った。


予め「強めがお好み」と聞いていたので、しっかりと筋肉を捉えられるように、アプローチを続けた。少し強いかな?と思いながらも、「この瞬間痛いと思われても、翌日効果を感じられたらいい」と割り切って、しっかりと体に向き合った。

「強めがお好み」な方に多いのは「強めにアプローチしないと身体が反応しないくらいに感度が落ちている」という方が多い。

今回のお客様も、スポーツをしている身体だったけれど、アスリートの柔らかい筋肉ではなく、ひたすら緊張しっぱなしの固い筋肉だった。


施術後のアンケートを拝見すると、ボディに関してはとても満足いただいて、強さも手のひらの密着度もとても褒めていただいた。

一方で、苦手とするフェイシャルとヘッドマッサージについては不快に感じたとハッキリとしたフィードバックをいただいた。

卒業試験を含めて残りの実習期間の間にフェイシャルとヘッドマッサージで何がしたくてその筋肉を動かすのか、明確にしたい。


最後に、私にとってお金に関するブレイクスルーが起きた。

それはお客様が支払いの際に出された、アメックスのプラチナカード(メタルカード)を見た時のこと。

「え、プラチナ?私より年下の女の子が?」

心の中で、この発言が確かにあった。

これは結局何を意味していたかと言うと、「私にはプラチナは持てない」ということの反映だった。

女性に対する「ガラスの天井」の意識は、自分で作っていた。

で、調べてみると、アメックスのプラチナは今年から自分で申し込めるようになり、インビテーションが無くても年会費13万円払おうと思えて、そして審査が通れば持つことができるらしい。

とても面白い気づきを与えてくれた。

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