世界を幸せにする結婚式とはなんだろう?

私は何をしたいんだろう?

この人生でなにをやりとげたいんだろう?


昨日 エシカルウェディング協会のビジョンミーティングで

ファンドレーザーの久保さんにいわれた言葉が

心の中でリフレインしている。


「時間てなんですか?」

その時はすぐに答えられなかった。


時間・・きもち?

自分の人生の一部?

いや、

人生そのもの?


それを何に使うのか? 何に費やしたいのか?

ずっと考えていた。



自分の思いの原点を紐解く。


結婚式がお二人はもちろんなにかの不幸せにつながるものであってはいけない

そういうことを現場で感じたから。



そして さらに。。さかのぼる。

そもそも最初は自分の結婚式。

いわゆる 式場迷子になり

日本でやりたい形をみつけることができなかった。


そして たどりついた

ロサンゼルス ウェイフェアチャペルでの結婚式。


全身全霊で自分たちを

ハグしてくれてまるで家族のように接してくれた

プランナーさんの仕事へのスタンスと

ガラス張りの教会で 雄大な自然の中

心が解放されていくあの感動を

日本に新しい結婚式の文化として広めたい

「自然との共生」を人生のテーマにしようと決心した

瞬間となった。


帰国して

いざ日本の結婚式の中に入り込んでみたら

新郎新婦様が結婚式の

お金やいろんなしがらみで

涙を流す姿をたくさんみて驚いた。


一番幸せになってほしい花嫁様なのに

そんなことがあってはいけないと強く思った


私のトイレの100ワット的な正義感はきっと父親譲り

子供の頃から

正義の味方に助けられるヒロインなんかじゃなくって

正義の味方のヒーローになりたかった。


世界を変えたい


私の中に湧き上がる言葉 きっとそれは父の願いだったのだ

不器用で ふざけているようだけど じつはきまじめで繊細で

でも本質を見つめ続けて何が正しいかを貫きとおそうとする

そういう生き方しかできない人だった



結婚式のゆがんだ構造のはざまで

少ない賃金で体を壊してまで はたらいているのに

二人を幸せにすることより

利益を優先しなければならない立場におかれて

苦しむ人もたくさんみてきた

口から出るのが愚痴や批判ばかりで空気が淀む。

結婚式を作っている人たちが幸せでない状況で

幸せを作れるはずがないと思った


人生のたった1日ことだから、

たくさん残飯やゴミがでることは仕方がないと思っていたけれど

2011年震災の直後の結婚式で

あふれる残飯をまのあたりにして目が覚めた


入刀するためだけのケーキ、豪華な装飾

フォワグラや和牛のステーキ

「結婚式とはそういうものです」

という思い込みと形式の縛りの中で

お二人もゲストも本当はそんなこと望んでないというところに

いやおうなくたくさんのお金がつかわれて


せめてすべて食べきってもらえるならば まだしも

「おもてなし」というマジックキーワードの裏で

結婚式が行われるたびに 食べのこしの山ができあがる。

地球を幸せにすることとは逆行している現実


いづれは回り回って 自分たちにそのつけが

帰ってくることを

知っているのにみてみぬふりをしてきたことを

つきつけられた気がした


地球が怒ってる

 

そんな気持ちになった


二人の未来をつくるはずの結婚式

こういうものであってほしくない

ならばそれを変えるためになにかできることがあるはず

試行錯誤して奔走してきた


一生懸命 戦ってきたけど

持てる力は振り絞ったつもりだったけど

ただただ 自分の無力さ能力のなさを思い知るだけだった

わたしなんかじゃどうにもならないっていう現実を

つきつけられるだけだった


だけど ヒトデの物語のように

自分ができることだけなら

たったひとりぶんだけど

自分が理想とする結婚式を作り出すことができれば

ほんの少しでも幸せのお手伝いができた新郎新婦様がいれば

それだけでも やる甲斐はあると思って

ほそぼそと結婚式のお手伝いをする道を選んだ


だけど・・そのうちに

世の中が少しずつ変わってきて

同じように思ってる人がたくさんいるのに

そのちからが分散していることも知った


もっとたくさんの人の想いを繋げたら

お互いの得意をつなげられたら

きっと 1×1 = 1 じゃなくて

100×100= 10000になる

そんなことができるんじゃないかって思った


半日村の物語のように

たったひとりからはじめても 

私が生きているうちには叶わなくても

いつか山をうごかすことができるなら。


新郎新婦様が払うお金が何に使われているのか

その先のだれを幸せにしているのか

みえない構造からくる

「お金を奪われている感覚」ゆえに

節約で苦しむ人を増やすのではなく


自分が払うお金や労力が 

だれを幸せにしているのかちゃんと見えて

払う人が幸せになるお金のあり方。

そんな結婚式を作りたかった


私の人生をかけて

私の持てる時間をすべてつかっても

生きてるうちには

ゴールにはたどつけないかもしれないけど

やるだけの価値はあるはずだ


私の前にバトンを繋ごうとしてくれた人たちが

いてくれたなら

そのかけらを拾い集めることから始めよう


つぎにバトンを渡せる人をさがしてあるこう


10年前に旅立ったパパが

私の中に残してくれたもの


バージンロードとハゲの歌


こんなダメな私でも

生きていていいよっていってもらえるような

世界にしたいから


どんな人でもどんなものでも

生まれてきたなら意味がある

どんなに凸凹でも だからこそ

みんなが助け合えるような

世界にしたいから

いつも記事を読んでくださってありがとうございます。いただいたサポート料金は、耕作放棄地に作る温室ウェディングガーデン設立の費用に当てさせていただきたいと思っています!