子育ては続くよどこまでも~大人育ての始まり

この4月に、俗にいう「子育て」が終わった。末の長男が就職をし家を出て経済的な自立をしたということで、子育て卒業。我が家の場合、就職したら親の世話にならず経済的にも生活においても自立するように小さいころから言ってきたので、結果的に二人とも就職と同時に家を出た形となったが、何の戸惑いもなさそうだった。さみしさはないと言ったらうそになるが、親として喜ぶべきこと思っている。

とはいえ子育ては終わっていない、というのが実感。これからは、「大人育て」をしていくのだと思う。3年前に就職し家を出で自立した娘に対しては、すでに「大人育て」をしている。子ども側からすると親の世話になっていないという感覚だろうが、親としては、離れていてもいつまでも心配だし、ちゃんとした大人になってほしいと願う。

立場が変わり、娘として私は、自分の母や主人の母から今でも学ぶことが多い。それを感じるに自分の子供にもやはり大人育てはずっとしていかなければと思う。

やはり、自立しても何かと親に相談してくる子供たち。その内容は、大人の相談なのだ。そこに親としてどう応えるのかは、いつも真剣に考えている。子供より多く生きた中での経験からアドバイスすることはいささか危険であると感じる。世の中は常に変化していて、自分たちが若いころと社会の仕組みや家族の在り方が違うのだ。

だから親の私たちも学び続ける必要があるし、新しい物を毛嫌いしてはいけないのだと思う。ちゃんとした大人になるってどういうことなのだろうと、私自身も現在進行形で学び続け、模索しながら生きている。

大人育ての一つとして、悩みや愚痴、人の悪口、会社の悪口は家族の中で消化してもらうことに努めている。社会に出るとどうしても人間関係で悩んだり、仕事につまづいたりする。悪口の一つや二つ言いたくなるもの。でも大人は、外では言ってはいけない。他人様の大切な時間を個人的な愚痴や悪口などネガティブなことを聞かせるために使ってはいけない。家族だけにはうんと時間を使っていいよ、としている。

家族は心のよりどころ、ということを子どもたちに認識してもらうために、私自身も夫や子供たちに対して、母親ずらせず悩みを打ち明けたり、アドバイスを求めたり、愚痴を言ったりしている。自立しても親子のコミュニケーションは必要と思う。

横道にそれるが、FP的な目線だと、子どもの自立後の家族円満は、相続円満につながるのだと思う。

幸い、LINEなど便利なツールがたくさんあるので相談にのれる、愚痴をこぼせる環境はいつでもある。ネガティブな内容でも子供からの話を聞くのは親にとって子供の成長を感じる幸せな時間。子育ては大人育てに変わり、どもまでも続いていく・・・(見てなかったけど話題になったドラマタイトルの一部を使わさせていただきました・・・)

大人育てのエピソードは、またの機会に。




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