離れて暮らす老親の特別定額給付金~自分でできるのか?

全国民に給付される特別定額給付金。離れてい暮らす老親の手続きは大丈夫かな?と心配されている方がいるのではないでしょうか。

私は、地元(日野市)で高齢者や障害を持っている方の金銭管理や市民後見人などの福祉の仕事をしています。給付金の類や福祉サービスの手続きなど一人では手続きができない方のお手伝いも大事な仕事の一つです。県をまたぐ移動が制限されているため、離れて暮らしている子どもが手伝いをするということが難しいと想定されます。福祉の仕事の経験上、老親の特別定額給付金の手続きについて様々なケースがあるなぁと感じたので少しずつ書いていこうと思います。

まずは、親の状態はどうなのかなぁと想像してみます。具体的には、手続きを「自分でできる」「手伝ってもらったらできる」「代わりにやってもらわないとできない」などが考えられ、それは、心身の状態と生活環境が影響します。

今回の申請を「自分でできる」状態を作業別に考えると、申請書を自分で書け、本人確認書や口座情報のコピーができ、投函できる、ということになります。

もう少しかみ砕くと、申請書の書き方のお手紙を読んで理解をし、文字が書ける、家にコピーのできるプリンターがあったり、コンビニでのコピー経験がある、ポストまで自分で行ける、ということになります。

高齢者の場合、このように作業を分割してみて、ある1点ができないだけでできそうなことも困難なことになってしまいます。

例えば「コピー」。コピーができるプリンターが家になかったり、コンビニでのコピー経験がなかったりすると、誰かに手伝ってもらわなければならないでしょう。

申請書の書き方を読んで理解をして書く作業も、なかなか面倒でできないという方もいるかもしれません。

私が想像するに、誰かに手伝ってもらう必要のある方が多いのではないかと思います。子どもも親は元気だからできるだろうと思っていても、離れて暮らしていると、いつの間にか弱っているところがあって、思いがけず「できない」となってしまうことにショックを受けることがあるかもしれませんね。

老親が遠くに暮らしている場合、身の回りで「手伝ってくれる人」は非常にに大切になります。施設入居や介護サービスを受けていればだいぶ安心です。自立して生活していてもご近所さんと仲良くしていたり、趣味の仲間がいたり、ボランティア活動をしていたりしているのも誰かに頼れそうです。

ただ、今回のようにお金が絡むものを手伝ってもらうには誰でもよいということにはなりませんね。悪いことを考える人はわんさかいて、詐欺に関しては総務省でも大々的に注意喚起を行っています。私の仕事のような地域の制度を利用している人は安心ですが、利用している方はほんのわずかです。

ちなみに私の母は、80歳で一人暮らしですが、「自分でできる」と判断しました。まず文字は書ける。最近買った電化製品を取説を読みながら自分で設定したというのを知っているので読解力はある。コピーができるプリンターがうちにあり活用している。近所に郵便局(感染リスクが低い)がある。今までこの手の手続きは手伝ったことがない。以上は判断根拠です。とはいえ、フォローは必要かなと感じています。子どもが何らかの形でフォローするには、そもそも申請に仕方を知っていないとできませんね。

お元気な方だけでなく、介護を必要とされている方、施設に入所している方、認知症を発症してる方、自分の親の状態は様々。細かいケースについて具体的な対応は、総務省のHPのQ&Aの情報だけではかなり不十分です。普段、様々な状態の高齢者の方接しているからこそわかる視点で、これから情報収集してお伝えしたいと思います。








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