ものを作ること

ここ数日、急に寒くなった。
最近は展示も近いので、作っている時間が長い。作るのは好きなので、楽しい。

展示の1ヶ月くらい前からが特に、見たい展示やライブがあっても諦めることが多い。
どうしても見たいものは、無理しても見にいくけれど。後々、行っておけばよかったと後悔してしまうくらいなら。

時間がないというよりかは、外側からの刺激が大きいと、また自分の内側に戻るのに少し時間がかかるからだ。



作ってる時は音楽を聴いてることが多い。
アンビエントやクラシックなど、静かなものが多い。
特にSatoさんのピアノソロで、以前のピアノだけのものをよく聴いている。

夜の森の中を、月明かりをたよりに歩いている夢を子供の頃から時々見るのだが、その夢が浮かんでくる。私は子供で、いつも一人だ。
暗いけど月が照らしてくれるから怖くはなく、穏やかな気持ちだ。


ある日、私は一人ではなく、誰かと一緒に夜の森を歩いていた。急いでいて、不安な気持ちだった。
どうやら一緒の人物は私の兄か弟で、親が大変なことになり、誰かを呼びに行くのか…そのような感じだった。服装は着物だった。

この人物は、ある時は私の姉か母で、みんなに刺繍を教えていたこともあった。
中世ヨーロッパのような、ドレスのような服装で、庭で何人かで刺繍を教わっていた。
ほかにも、詳しくは忘れてしまったが、何かウッドデッキのようなところを一緒に歩いていたり…。
この時は兄か弟のようだった。

そう言った夢をここ一年くらいでいくつか見て、一緒にいるこの人物が同じ人物なんだとなぜかある時気づいて、衝撃だった。
その時は、過去世の夢を見たのかと思っていたけど…今となってはよくわからない。
そんな気がしただけなのかもしれない。


Satoさんの「innocence」というアルバムに入っている「prayer」という曲を聴きながら作っている時、ふと、何か今やってる行為と、この音楽がよく似てるなと思った。

何が似てるのかうまく言えないけど、行いの種類が似てるというか、向かう先が同じようなところというか…
目的が同じ、なんかそんな気がした。
それで、作ることは祈りに似てるのかなと思ったのだった。



そんなふうに呟いたら、表現はすべて祈りだと言う方もいて、たしかにそうかもなぁ、、と思った。
同じように感じてる人がいてちょっとうれしかった。

自分がやってることをそんな尊いとか偉いとかは思わないけど、真摯に向き合っていることは確かで、ある種の信仰、祈りのようなものかもしれない。
信じる先に何があるのかは、わからないけど…。






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