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誕生日にはじめてのnote - 川っぺりムコリッタ

今朝目覚めて「ああ、今日は誕生日だった」と思った。父が作った私の幼少期のアルバムに書かれていたことが正しければ、私は62年前の今日6月17日午前9時15分にこの世に誕生したらしい。
気がつくと、これまで辿ってきた道のりはこれから進む道のりよりずっと長く、「今が人生で一番若い」という言葉がここ数年やけに胸にしみるようになってきた。
せっかく朝からちゃんと誕生日を思い出したから、何か記憶に残る楽しい経験をしてみようかと、大好きな東博に縄文土器や土偶を見に行ってみようかしら ー あれ東博今日は休館日、では明治神宮の森を散歩しに行ってみようか ー 明治神宮一昨日行ったばかり、と事前準備なしにはなかなか楽しそうな事も思いつかず、結局仕事を始めるも、なんかなあ・・・
で、そういえばもう何年も「思うままに文章を書いてみたい」と思っては忘れ、忘れては思い出し、を繰り返していることを思い出しまして、では、この機会に初めてみよう、ということで、わかりやすく誕生日にはじめてのnote。

私は基本的にとてもミーハー。
少し変わったものに惹きつけられるので、一見ものすごく深堀りする人に見られることもあるのだけれど、それは違う。
興味の対象が若干王道からはずれているかもだけど、やっていることは実はただのミーハーで、好奇心のおもむくまま中途半端にハマって満足し、また別の事に首を突っ込む、というのを繰り返す浅はかな生活を長年続けてきた。
こんなに長くそんな事をしてきたなら、いっそこのままミーハー生活を生涯楽しもう、という魂胆で、ここにあれやこれや書き綴っていこうとおもう。

ということで、今日の話題は映画「川っぺりムコリッタ」。
昨日偶然出会った、おもしろき映画。
既に2年前に公開されていたらしく、公開時は全く気がついていなかった。動画配信サイトで、メインキャストの松山ケンイチ、ムロツヨシ、満島ひかり、吉岡秀隆の組み合わせの妙に昨夕なんとなく観始めたら期待を上回る面白さで、集中して最後まで一気に観た。観終わってから、荻上直子監督の映画だとわかって、そりゃあ面白いわ、と妙に納得。なんたって私はかもめ食堂以来荻上監督のゆるーいファンで、この世界観がめちゃめちゃ好きなのだ。日常を丁寧に描く系は大好物なんです、私。人間長く生きていれば、叩けばホコリの1つや2つ出てくるよね、と、人生のあれやこれやの後悔なんかを抱えながら、日常生活を淡々と過ごす、この感じがたまらん。ほころびのようにチラッとそんな過去からの引きずっているものが垣間見え、でも今日は普通に日々の生活を送る感じがよいのよ。私自身は、変化のない日常を淡々と過ごすのってできればあまりしたくないと思っているのに、たまらなく心がふるえちゃうのはなぜなんだろうか?
荻上監督の場合、そこに食へのこだわりが伝わってくる秀逸な食事シーンや、ユーモラスなシーンがちりばめられて、とどんどん引き込まれていき、あっという間に最後まで観てしまう。この映画は、途中のちょい出演者も江口のりこ、柄本佑、薬師丸ひろ子などなどと、印象に残る方々で、皆さんホントに力のある素晴らしい役者さんたちでした。とても深いテーマなんだけど重たすぎず、暗そうでそう暗くなく、明るい気持ちになって見終わることができる秀作でした。
監督、演者のみなさま、楽しい時間をありがとうございました!

ここまで書き進めて、誕生日にさぞ元気いっぱい何かをしようとしているようにも見えますが、実は私一年で一番元気がないのが誕生月です。
なんでかね?そういう方、いらっしゃいますか?
6月はここ数年毎年心も体も一番元気がないという事実に気がついてから、ちょっと警戒してるんだけど、やっぱり今年も少し落ちていて、元気が不足している。
生まれてきたことを感謝する大切な月曜日。


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