引きこもり日誌・12日目

2020年4月19日(日)

 こうして日誌の更新が1日や2日遅れているときは書きあぐねている。一日なにもしていないわけでもないのだけど、どうにも筆が進まない。午後には毎週日曜日の行事となっているオンラインケーキ会(時折ケーキのないこともある)を仲良しさんと行う。夜は友人に貸すために引っ張り出してきた、松浦寿輝の『明治の表象空間』(新潮社)を読んでいた。あまりに面白くて我に返ったときには朝が来ていた。法をエクリチュールとして読むこと。法というテクストそのものに向き合うこと。そうだ、こんなことをやりたかったのだ、とあらためて確信する。もちろん、それはぼくがやってみたいことのひとつだけど、放蕩とは、広がりの一つひとつの可能性にかぎりなく誠実に向きあってゆくことだ。これに賭けようと信じられてしまう瞬間に、どこまでも賭けてみせること。ひたむきに放蕩せよ。

お金があると本を買えます。