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グランドレベル研究所*日本

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1階づくりはまちづくり! ここでは日本における、グランドレベルをデザインとコミュニティの観点から楽しく見ていきます。
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#コミュニティデザイン

キッパリ! 「クリエイター」は、「まち」を元気にさせません! 元気にさせるのは、目の前にいる「市井の人たち」! 彼らが結果的に「クリエイター」となってしまうような「まち」をつくろう! ついでに、「まち」の「らしさ」の話も。

グランドレベル、1階づくりはまちづくり、という仕事を通して、いろんな方に会ってきましたが、こうおっしゃるかたが五万といらっしゃることに、ある日気付きました。 「今度、ここには「クリエイター」の皆さんに集まってきていただいて、ここから「クリエイティブ」な、まちになっていけばと思っていて……」その度に、私たちは、(´・ω・`) (´・д・`)ガーンとなるわけですが、そんな気持ちはどこへやら、疑いもなく、会う人会う人、意外と同じ事をおっしゃる方が多いんですね。 そして、私たちは

スーパーの軒先が「喫茶ランドリー」のように!まちに愛されるスーパーの新しいカタチを目指すマックスバリュおゆみ野店のチャレンジ。

冒頭の写真は、スーパーマーケットのマックスバリュおゆみ野店の軒先の先週末の様子です。リニューアルオープンから3週間が経ち、改めて訪ねると、当初思い描いていた光景が感動するほどに実現されていました。 今回はここに至る1年半のお話です。 地域に根ざした真のスーパーマーケットとは?プロジェクトのはじまりは、2019年5月にいただいた一通のメールからでした。これからのスーパーマーケットをつくっていく中で、どの会社も「地域」や「コミュニティ」といったキーワードを謳いますが、マックス

喫茶ランドリーのようなゴミ捨て場が生駒市の住宅街に!?アミタ×生駒市のチャレンジは、アフターコロナのまちづくりのベースに!

★最下部に軌跡の続編情報アリ!★ 今回は、タイトルの通り、喫茶ランドリーのような場所が、奈良県生駒市のある住宅街の中に「資源ゴミステーション」として現れたというレポートです。ゴミ捨て場!?に、人が集まる??と、全く謎なところがあるかもしれませんが、日本全国のまちが抱える状況にもフィットする内容で、かつコロナの今だからこそのまちづくりのヒントにも。最後までぜひどうぞ。 いきなり結論から見せてしまいます 最初に結論から見せてしまうと、今回の話は、奈良県生駒市の萩の台という住

「エラー」こそが「会話」を生み出す.「会話」は育って「コミュニティ」となる.つくり手は、そのことを自覚しよう! その上で、何をどうデザインするか。

コミュニティ、コミュニティと言いますが、そもそもどこからはじまっているのか、そのことについて、あまり話されていないので、今日はそのお話を。 コミュニティが生まれる、その源って何? コミュニティの一番最初って、どこにある? 何なのでしょうか? いきなりポンっと生まれるものではありませんよね。で、あるときふと思いました。コミュニティって、どういうプロセスで、生まれ、形作られていくものだろうか。そして、その源を、脳内でたどってみたわけです... (グルグルグル妄想タイム……)

「観光」で「名所」や「名物」より大切なもの。「モノ消費」も「コト消費」ももう古い!私たちが触れたいのは、その土地に生きるかけがえのない「日常」です。これからあるべき「観光」を考える。

国内でも海外でも、どこへ行こうが、私たちは案内されることが大嫌いです。特に地方都市へ仕事で行くと、現地の方が片っ端から案内しようとしてくださるのですが、案内されている間、全ての五感と思考がストップします。脳みそは受動100%稼働だから、ぶっちゃけ最高につまらない。 一方、その土地土地を自分の意思で歩き、見て、話し、考えられる能動100%稼働の状態にこそ、何にも代えがたい楽しみが生まれるものです。これまでのnoteの記事もすべて、そういった状態での気づきが100%だということ

「喫茶ランドリー」が「グッドデザイン賞ベスト100」に選出!改めて問いたい「21世紀の“デザイン”とは?」 3つのWARE(ウェア)が、私たちの日常と社会を変えていく。人間の「心の発露」による「健康と幸福」を目指して。

先日、2018年10月3日に、「2018年度グッドデザイン・ベスト100」が、発表され、「喫茶ランドリー」が選出されました。 http://www.g-mark.org/award/describe/47998 物件をはじめて見に行ったのが、2016年4月。そこからプロジェクトが始動し、その後に田中がグランドレベルという会社を設立しました。そして、2018年1月5日にグランドオープンし、9ヵ月が経ったことになります。 まちに暮らす0歳から80歳までの“あまねく人々”が、

【続報】喫茶ランドリーレポート:目の前にいるのは「消費者」?「人間」?「喫茶ランドリー」で人々を心躍らせる補助線のデザイン。その根本に持つべき考え方とは!?

前回の記事では、はじめの90日の模様をお伝えしました。いろんなところで「コミュニティスペースをつくる」といった言葉を目にしますが、「喫茶ランドリー」におけるそのクオリティやパフォーマンスが、面白いほど既存のものとは違う次元に動きはじめていることが、少し伝わったかと思います。 これまで私たちは、公園、道路、公共空間、商業施設、公共施設など、1階(グランドレベル)における、ひとびとのパフォーマンスを最大限引き出す大切さと、それが地域や社会全体に大きな影響を及ぼすことを説いてきま