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グランドレベル研究所*日本

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1階づくりはまちづくり! ここでは日本における、グランドレベルをデザインとコミュニティの観点から楽しく見ていきます。
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2016年5月の記事一覧

ベンチで寝転んじゃ込駄目!?東京駅八重洲口側の理不尽グランドレベルを歩く。そうか!「営み」とは、人々の能動的な行動が折り重なる風景なのだ。

死んだまちになるか、生きたまちになるか、そのポイントはグランドレベルっていうことで、この日は、神田から日本橋、東京駅を通り、銀座まで歩きました。とにかくとにかく、この日は最高の天気で! まずは日本橋。日常的に通るのですが、晴れてるとこんな感じ。高速が上を飛んでいても、違和感なく気持ちいい。行き交う人も、首都高のことなんて何も気にしていません。地下化を唱えている人もいるけど、日本橋は決して劣悪な環境に置かれているのではないのです。日光が川面に反射して首都高に写るキラキラも綺麗

何もないまちに建つ団地の1階がカフェになったとき。栃木県さくら市「NO NAME CAFE」が教えてくれる「ない」は「ある」ということ。

今年に入ってから3回目の栃木。2016年のゴールデンウィークの最後は、栃木県さくら市と日光市の(1)田舎に建つ団地の1階にあるカフェ「NO NAME CAFE」(2)中禅寺湖畔に建つ「旧イタリア大使館別荘」(3)日光の西参道裏で見つけた雑貨屋「TEN to MARU」を巡ってきました。これから3回に分けて、都心から車で約2時間の場所にあるヤバイグランドレベルのレポートです。 最後に登場する日光の雑貨屋「TEN to MARU」の店主・渡辺直美さんにはじめて出会ったのは正月休

今こそ「家」も1階をひらくべき!「グランド派建築家」たちに学ぶ、1階づくりの所作。たとえば、建築家・藤村龍至の場合「白岡ニュータウン リフレの杜 コミュニティガーデン街区」。

突然ですが、今日から私たちは、グランドレベルに対する圧倒的な能動性を持っている建築家を、グランド派建築家と呼ぶこととします。グランド派による建築ってのは、使い手がつくり手の想像を遙かに上回る能動性を発揮し、1階で行われる人々の営みによって建物とまちが融解していく(であろう)ものです。 そういう建築の1階(グランドレベル)が増えていくことこそが、まちや社会をグッと動かしはじめるリアルな力を持ちうる!ってことで、今回は、グランドレベルの視点で、最近竣工した建築家の藤村龍至さんに