見出し画像

めざましテレビの「今日の占いカウントダウン」はデスノートかもしれないという話

この日、私は早朝の新幹線で博多に1泊2日の出張に行く予定でした。会社の経理担当から「溜まった領収証を持参してください」と事前に連絡があったので、1年分の領収証を自宅から持っていく予定でした。

準備をしながら「めざましテレビ」を時計代わりにつけていると、「今日の占いカウントダウン」が流れてきました。

私のみずがめ座は最下位。

大事なものを家に置き忘れてピンチ。指さし確認をして焦らず慎重に行動。」と画面に表示されていました。

その瞬間、ハッと思い出しました。「あ、領収証忘れてる!」

慌ててデスクから領収証をまとめた袋を取り出し、バッグに詰め込みました。これまで占いなんてエンタメだと思っていましたが、このときばかりは心底「ありがとう!」と思いました。嬉しさのあまり、X(旧Twitter)にもこんな投稿をしていました。


新幹線に乗り、博多に到着。少し落ち着いたところで、いよいよ経理担当に領収証を渡そうとバッグを開けました。

「あれ?ない…!」

朝確かに詰めたはずの領収証の袋が、どこにも見当たりません。ポケットを一つ一つ確認しても、影も形もないのです。

半泣きになりながら、急いで自宅にいる妻にチャットで連絡しました。「ごめん、もう一つのバッグ見てくれる?」と頼むと、妻は少し呆れた様子でこう返信しました。

「これでしょ?家に置いてあるよ。」

その瞬間、朝の占いの言葉が頭をよぎります。
「大事なものを家に置き忘れてピンチ。」

当たってる…。いや、当たりすぎてて怖い。朝の「助かった!」という感謝の気持ちが、今では「逃れられない運命」への恐怖に変わりました。


帰りの新幹線に乗りながら、私は考えました。「占いなんて、ただのエンタメだ」と笑っていた自分が甘かったのかもしれない、と。

占いは私の行動を導くどころか、その一歩先まで予見しているようです。そして、その言葉が“現実”になっていく。まさに「デスノート」。

明日の占いがどうなるのか、正直怖いです。でも、見ないとそれはそれで怖いんです。

もしかしたら、もう私の一日は、占いによって“書かれて”いるのかもしれません。

いいなと思ったら応援しよう!