寒い季節しか会えない君
夏が終わり、台風の季節になってくるとソワソワする。
寒くなってくると君に会えるからだ。
少し物寂しくなってくる季節。
野毛にある菌太郎というお店に君は現れる。
ぷっくりとした白い肌。
日本酒を飲みながら、君と今年も会えた幸せを噛みしめる。
口に広がる磯の香り
お醤油の味
日本酒を少し口に含むと広がる世界。
あぁ、本当に美味しい。
牡蠣は子供の頃、そんなに好きな物ではなかった。
少し苦いカキフライを食べてからだ。
大人になってお酒を飲むようになり、苦い物も食べられるようになった。
大人になったなぁ、なんて思っていたけどただ単に味に鈍感になっただけ(真偽の程はわからない)という話を聞いて、なんだか切なさを感じた。
それでも君に恋している。
そろそろ花粉が飛び始めて、暖かくなる。
また来年まで会えないと思うと寂しいけど、また来年会えると思うと頑張ろうという気持ちになる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?