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恋愛備忘録

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事実は小説よりも奇なり。 信じてもらえないようなことがいくつも重なり、 時間を共有するようになった彼とわたしの備忘録。 信じてもらえなくても、すべてノンフィクション。 ちなみに彼…
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2024年3月の記事一覧

恋愛備忘録|彼との距離

 現状を一言で説明すると、彼と距離を置いている。  彼と知り合って、不定期で「ハグ会」という名のデートをするようになり、七ヶ月。  ハグもする、手も繋ぐ、キスも、それ以上のこともする。けれど彼とわたしは付き合っていない。  仕事でも私生活でも、もどかしい日々を送っている彼は、わたしと「ハグ友」以上の関係になろうとしない。  関係を進めてしまえば、わたしまで彼のもどかしい日々に巻き込んでしまう、と。恐れているのだ。そして自己評価がとても低い彼は、その日々を共に過ごす自信がな

恋愛備忘録|彼とわたしの言葉たち

 不思議な話だけれど、彼とは知り合った当初から旧知のように仲良くなったし、出会って数ヶ月とは思えないほど馴染んでいる。  彼とわたしにしか通じない言葉も多く誕生した。  「ハグ会」や「ハグ友」のネーミングも然り。学生時代エンドレスで聴いていた音楽が同じだったため、今の気持ちを曲名で伝え合ったりもする。  デートの待ち合わせ場所を「じゃない方」と呼ぶのも、デートを「使者殿が来訪中のため」と言って断るのも、いつの間にか始まって定着した。そういう暗号のようなものが、多数存在する。