事業部ごとにバラバラだった事業運営を、オファリングモデルの概念がひとつにまとめ上げる
新体制が承認されてからしばらく経ったある日、浦田は久しぶりにソフトウェア本部長の大島のもとを尋ねた。大島は、今回の変革活動に浦田を招き入れた人物であった。たまにメールで状況を報告してはいたが、この日は直接に会って説明しようと考えた。
大島は大きな笑い声で「社長はそういう人だよ」と言った。
1時間ほど話したあと、大島の口から、浦田とのコンサル契約をあと半年は継続したいと告げられた。それゆえ腰を落ち着けて活動に当たってほしいというひと言も付け加えられた。
この日の午後から、笠