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進路に悩む大学生の話。

みなさんはじめまして、オオノマサキです。

満員電車に揺られながら、散歩をしながら、料理をしながら、ベッドの上でごろんとして天井を眺めながら、日常の中で考えていること、ふと思いついたことを書き留めていきます。このnoteを投稿することで自分の頭を整理したり、リフレッシュさせながら、「今の自分」の思考を保存しておければいいなと思ってます。


4回目の桜が咲く頃に。

凍えるような冬の寒さも超えて、春の陽気をふとした瞬間に感じる今日この頃、裸の木々を取り繕っていた蕾たちが一斉に産声をあげて花を咲かせようとし、自分も含める全日本人が花粉症に苦しんでいます。

ただ、今の自分にとって花粉症は特段気にかける話題でもありません。それよりも何倍も難しい問題に直面しています。

それが進路選択です。

僕は、慶應義塾大学総合政策学部に通う3年生(今春4年生に進級予定)です。

高校卒業後1年間の浪人生活を送っていたため、高校の同期たちが大企業に次々と内定を決めている中で自分はのんびり「人生の夏休み」大学生活を満喫していました。1年前の自分には就活なんてまだ先の話のように思え、まさか来年には自分が就活する立場になるとは思ってもいませんでした。

しかし、当たり前のように時は過ぎ、その時はきてしまいました。

ふと顔を上げてみると、大学の同期が皆揃いに揃って真っ黒のスーツを着て、ビシッとネクタイを締め、ぴかぴかのシューズを履いて毎日のように「SPIの勉強が〜」「グルディスが〜」「OBOG訪問が〜」と言っていました。去年の今頃は酒だ遊びだと言っていた人がここまで変わっては、自分も何かしなくてはいけないのでは?という不安が頭の中でぐるぐる渦巻いてしまいます。

僕が通っている学部(SFC)では、好きなことを好きなように打ち込める事が出来る環境が整っています。それをいい事に、これまでの大学生活3年間ではその時に面白いと思った事にとりあえず片足を突っ込み、飽きたらまた次の畑にうつることを繰り返していました。よく言えば「好奇心が旺盛」であり、裏を返すと「飽き性」です。

そんな好き勝手やって大学3年間を過ごしていた僕ですが、4年生になるにあたって大学卒業後の進路について考える必要が出てきました。

自分はVRやイベント運営、ビジコン出場、研究まで幅広い分野に手をつけていたために卒業後の進路に何を選択するべきなのか、そもそも「今の自分がどんな進路を取りたいのか」はっきりしていない状況です。自己紹介をするにしても、やっていることが多すぎてなんと紹介すれば良いのかわかりません。かと言って全部話すと「で、君は一体何をやってる人なの?」と言われるのがオチです。

進路の選択肢が広すぎて迷うというのは何とも贅沢な話ですが、ここでなあなあに決めるのではなく、次々と変化する社会の中で生き抜く為に、今まで自分が何を考え何をしてきて、これから何に取り組むのか、自分の立ち位置を客観的に認知(メタ認知)することがまず必要なのではないかと思いました。この記事は、メタ認知を実践するタイミングとしてこの進路選択の機会を活用してみた話を書き記そうと思います。

授業のアスペクトによるメタ認知

今回は自分をメタ認知するために、大学で取り組んできた授業をアスペクトというタグ付け制度を通じて振り返ってみようと思います。アスペクトを見ることで、授業を通して得られる視点や学び方などがタグとして理解することができます。SFCの関係者以外には馴染みのない制度かもしれないので、HPから引用しました↓

SFCでは、幅広い学術領域にわたって、毎学期数多くの授業科目が開講されています。学生は、学年などの制約をあまり受けることなく、自由に履修する科目を選ぶことができますが、科目が多すぎて、本当に自分にフィットする科目を見つけられないこともありえます。アスペクトは、授業科目と研究会の結びつきを、研究や授業を構成する諸側面(アスペクト)に分解して「見える化」したものです。アスペクトを道標にして、これまでは視野に入ってこなかった研究会や科目を「発見」することができるよう工夫されています。

https://www.sfc.keio.ac.jp/pmei/curriculum/feature.html 

上記のように授業がアスペクトでタグ付けされています。実際に僕が大学3年間で取得した(or取得予定)の授業全てを以下の表にまとめてみました。

単に大学3年間の授業をアスペクトごとにまとめるだけでは、あまり面白くなかった授業も好きだった授業も一緒くたにされてしまい参考にならないので、特に面白かった授業を黄色枠で囲んでみました。また、授業の名前を見るだけでもわかると思うのですが、SFCでは従来の文系理系という枠組みを超えて様々な分野を学ぶことができます。自分の欲しいスキルセットや興味の赴くままに自由にカスタマイズできることはSFC最大の魅力ですが、その反面、このように表面上カオスな授業履修になってしまいます。そのカオスの裏に隠れた共通項がアスペクトだと考えています。

実際に自分が特に面白いと感じた授業のアスペクトをまとめると、

こんな感じです。やってみたもののこれだけではよくわかりません。

というのも、自分は大学生活の中で授業以外の活動を積極的に行っていたため、大学生活の3年間を振り返るのに授業だけでは物足りません。そこで、主要な課外活動も同じようにアスペクトで振り返ってみたいと思います。


課外活動のアスペクト

❶ VRサークルを設立し、IVRC2017で昆虫食をテーマにした作品でファイナリストに選出【人工言語・地球/人間・エネルギー・つくる】


❷ 2年次から仲谷研究会に所属し、触覚について学ぶ。日本VR学会で特別セッションに登壇し、触覚の錯覚について研究した成果をイタリアで行われたEurohaptics2018で発表【人間・システム・測定/分析/つくる】

❸ SAP2018(学生起業家育成プログラム)で自身の研究テーマを応用したビジネスを提案し企業賞最多獲得。また、Panasonicとの共同授業の一環でSlushTokyo2019において展示・ピッチ【マネジメント・人間・こころ/デザイン・つくる】


このように僕の大学3年間の課外活動はざっくりまとめるとテクノロジー系・アカデミア系・ビジネス系と多岐に渡っていました。これらを先ほどの授業アスペクトに加えてみると、、、

これだけではいまいち頭の中に入ってこなかったので文章にしてみました。

僕がSFCに行って3年間で学んだ事は、

まち・人間スケールの問いに対して、
デザインの側面から
人工言語を通じて『つくる』ことによってアプローチする

ということです。今までは自分が大学で学んできた事がなんだったのかざっくりとしかイメージできていませんでしたが、このアスペクトによる分析を行った事で自分にタグ付けされているワードが「人工言語」「まち・都市」「人間」「デザイン」「つくる」であることがわかりました。

これからの話。

今までの自分の中で「色々やってるけど他の学部の人のように一つの専門性を身につけているわけでもないし」「かといって勉強していないわけでもないし」と思いながらもうまく説明できない日々を悶々と生活していたSFCの人たちが僕以外にもいるのではないでしょうか。僕もその一人だったわけですが、メタ認知を実践することで「まち・人間スケールの問いに対して、デザインの側面からアプローチし、人工言語を通じて『つくる』ことを学んでました」と説明することができるようになりました。

ただ、このメタ認知で今すぐ自分の進むべき道が明るく照らされるわけではありませんでした。どちらかというと、今まで暗闇の中を無我夢中で進んできた一人の少年が自分の足跡を見ることができる灯篭を手にしたくらいのレベル感です。

しかし、今回は過去に焦点を当てて自分の立ち位置を把握することで、自分の無意識の中の興味やスキルセットを理解したため、「今の自分」が一歩を踏み出す方向性を明らかにすることができました。

ここから先は頭で考えているだけでは答えが出ない世界です。とりあえずプランを考え、自分の手と足を使って行動し、失敗したならそれはそれで良い経験になるとポジティブに考えていくしかないと思っています。このままの路線を突き進むでも良いし、少し違った向きのベクトルに舵をきるのも選択肢の一つです。どちらを選んでも180度違うことをしない限りは過去と今の自分を無駄にする事はないだろうし、進路相談にのって頂いた教授陣からは「パッションがあってメタ認知ができていれば、どの選択肢を選んでもいずれ理想とする自分の存在に近づけるから、今グッとくる方に進めば良い」という有難いアドバイスを頂きました。このアドバイスと今回の学びを元に、まずは一歩踏み出してみようと思います。

最後まで記事を読んでくれてありがとうございます。

また何かあれば投稿しようと思うので引き続きよろしくお願いします。


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今日は大吉!
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東京大学大学院 学際情報学府 M1 | ヒトの知覚感覚とテクノロジーの関係・未来の食体験について考えながら, 『一夜限りの料理人』として活動しています.
コメント (3)
構造的に整理されてて凄い。
最近自分も今後に関して真剣に考える機会が多い。
飲みに行きたいな。
授業アスペクトで自己分析なんて発想がなかったっす!
自分もやってみよう!って思いました。
読了。自分がどこにいて、何を目指しているか。
日常なんとなくで生きていると、なかなか目を向けられない部分。それを、ここまで明確に言語化できるのは、凄いと思いました。
それと同時に、「お疲れ様です。」と言いたいです。(何様)
ツールを使えば、発見しやすい。
しかし、何がしたいのかわからない五里霧中の自分と対話し続けるのは、とても心労のかさむ過程だと思います。(自分がそうでした) 本当にお疲れ様です。
どのような一歩を踏み出すのか、読者として非常に楽しみです。
無理のないように。
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