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「ライト受験」実現のための思考

「ライト受験」実現のための思考


中学受験を始める時、どこの塾にしようが一般的でしょう。ちょっと調べての親御さんですと、書店で受験用教材を見てこんな難しいことするのか?となったり、さらには教材攻略を始める親御さんまで見受けられます。

この場合の教材は、全ては受験する側が必要だと考えた内容から端を発しています。その”必要な事”は入試問題に出ていた根拠になります。つまり某中学校の「ちょっと風呂敷広げちゃった~」も根拠にされてしまっているかもしれません。さらには、ここまで出たということはこの辺りも同程度で必要になるから入れようとなっているかもしれません。流石に高校受験でも出題されないレベルが混じってしまってもそれは除外されるでしょうが、一つを増やすと某生物みたいな増え方をしている側面は否定できません。

ライト受験を実現するためには必要な範囲を狭めたい所です。
では、どう範囲を狭めればよいのでしょうか?

本来の学校という存在から考えてみるとやるべき範囲が見えてきます。
元々学校というのは、小学校という管轄があり、中学校という管轄があります。それ以前には幼稚園という管轄もあります。全てに教育指導要綱が用意されています。

受験問題として使用できるのは、小学校受験ならば幼稚園教育要領、中学受験ならば小学校学習指導要領の範囲内になります。
私立であっても学校というカテゴリーであれば遵守しています
もちろん問題として越えてしまう場合も0ではないのですが、そこは受験する側が切り捨てて良い所だと思います。
つまり、中学受験に必要なのは、小学校学習指導要綱を遵守した内容となります。
そして、大事なのはこの範囲は”しっかりとやる”ということです。学習指導要綱に則った教材が教科書になります。なので、少なくとも教科書をバカにするのは辞めましょう。

こういう書き方をすると、中学受験では教科書に乗っていない範囲出てくるではないかと主張してくる方もいらっしゃいます。
教科書は教育指導要綱に沿ったものが用意されていますが、例えば理科や社会では、「どれかを選択して学習」という文面があります。教科書はどれかを選択したものになりますので、載っていないものがあるのは当然となります。
また現行の学習指導要綱は知識のみの取得を目的としていないので、教科書を使用して知識習得をすると、非常に非効率であるのは間違いないでしょう。でも各所に散りばめられているので、全部を取り込める子であれば、知識自体は教科書、副教材で可能となります。


本当に教科書だけで大丈夫なのか?以前私はプレジデントファミリーの記事に出ていた、おすすめ学校とされている中学校の社会と理科の過去問と教科書を比較チェックしたことがあります。

結果としては、教科書にほぼ全部載っていました。(全部とならないのは、私の見落としか教科書の選択の関係だと思います。)

問題点は2点ありました。
1.教科書では覚えにくい
見つけるのが大変でした。あっちこっちに散らばってデジタル教材で検索機能が無ければきつかったです。
2.アウトプットの訓練は必要
載って入るが、複合的な視点が必要な問題のため、ただ覚えただけではおそらく答えられない問題もある。

というところです。
準備期間が短くてもすむ子というのは、授業中暇で隅から隅まで覚えて、自然に必要な事を取り込んでしまっているのです。
逆にそうでない子、つまり普通の子は書かれていることをほぼ見落としているのでしょう。学習の骨子は教科書。しかし教科書では覚えにくいので、必要な内容を網羅した受験用の教材を使用する。学習のステップアップ方法は基本からと考えると、いろいろな手法があることに気づけると思います。

例えば、中学受験の重量化の一因に過度の先取りがあるとと書きました。過度とは連続する先取りということでもあります。教科書準拠の教材はこの先取りのきつさを埋める働きもあります。よく出来た教材であれば中学受験用でなくても使用する価値は大いにあります。中学受験塾のカリキュラムに乗っ取らなくても、学校準拠に合わせた流れを使えば、視界に入ってくる塾が広がります。



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