九州大学発スタートアップ:低コスト・高効率・高発色、“夢の発光技術”で有機ELの未来を創る
・会社名
株式会社Kyulux
・一言紹介
低コスト・高効率・高発色、“夢の発光技術”で有機ELの未来を創る
・インダストリー
材料
・関係大学(研究所)
九州大学
・会社HP
・メインサービス
第4世代発光技術「Hyperfluorescence™」の研究・開発及び商業化
「“夢の発光技術”で有機ELの未来を創る」をミッションに、九州大学の安達千波矢氏率いる研究グループによって発明された「熱活性化遅延蛍光(TADF)」を基礎とした、第4世代(※)発光技術「Hyperfluorescence™」の研究・開発及び商業化を行う。有機ELは、Appleが製品への導入を発表したことを契機に、本格的に注目を集めるようになった。電気を流すと光る物質を利用しているため、液晶パネルでは必要だった発光板が不要である。そのため、例えばテレビの場合、液晶テレビの約10分の1の厚さにすることが可能となった。商業利用においては、発光する物質(発行体)に対する条件として、コスト・発光効率(電気を光に変える効率)・色純度(画質)が挙げられる。TADFを含む第3世代発光技術までは、低コスト・高効率・高純度を実現することができていなかったが、「Hyperfluorescence™」で実現可能となった。「Hyperfluorescence™」の商業化を通じて世界の材料開発ベンチャーのロールモデルとなり、人々の豊かな生活の実現に寄与することを目指す。
※発光技術の変遷
・第1世代
蛍光材料。電力の25%しか光に変換できず非効率。
・第2世代
レアメタルであるリン光材料。高価かつ青色が未実現。蛍光材料を併用して欠点を補っている。
・第3世代
TADF。レアメタルを用いないため安価で高効率。しかし、周辺の色も発光してしまうため色純度が低く、寿命が短いという弱点も持つ。
・第4世代
Hyperfluorescence™。蛍光材料とTADFを組み合わせることで、低コスト・高効率・高純度をを実現。
・勝手コメント
量子化学計算と機械学習を併用した”マテリアルズ・インフォマティクス”によって次世代有機ELの高効率化・長寿命化にも成功している。ディスプレイを搭載したデバイスが増えてきたので(例:時計→スマートウォッチ)ディスプレイ需要は伸びてくるはず。DeepTechスタートアップ(先端技術の意味で)としてのロールモデルになることを期待したい。
・参考資料
(1)会社HP
(2)産学官連携ジャーナル 2019年10月号 (https://sangakukan.jst.go.jp/journal/journal_contents/2019/10/articles/1910-02-3/1910-02-3_article.html).
(3)ダイヤモンドonline 2019年02月13日 記事の無料部分(https://diamond.jp/articles/-/222032).
(4)パナソニック, ”【4K疑問解決】Q:有機ELテレビってなに?4Kとはどう違うの?” (https://panasonic.jp/viera/digital_fun/oled_4k.html).
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