今週のTop Tier VCニュース! #2(2022/2/6週)
今週の投資先ハイライト
■ Ad TechのBranchが前回から4倍となる評価額$4Bで$300Mを調達
主な投資家
New Enterprise Associates (NEA)
Founders Fund
Greylock Partners
Lightspeed Venture Partners
概要
Branchは、既存投資家のNEAが主導したSeries Fで$4Bの評価額で$300Mの資金調達を実施しました。500人以上の従業員と世界中で16のオフィスがあるBranchは、2014年の創業以来、10万以上のモバイルブランドで利用され、世界中の30億人以上の月間ユーザーに直接リーチしています。
Mobile LinkingとAttributionのためのCross-platform solutionのリーディングカンパニーであるBranchは、今回調達した資金を以下のようにプロダクト投資に活用する予定です。
Mobile Linking Plaform(MLP)を拡大し、ブランドがオウンドメディアやオーガニックメディアを通じて成長するための新たな方法を開拓するとともに、クロスデバイスやオフラインとオンラインのクロスオーバー体験が一般化する中でモバイルをよりよく統合できるよう支援
ペイドメディアのためのモバイル測定パートナー(Mobile Measurement Partner)ソリューションを成長させ、IDFA後の世界でモバイル広告をナビゲートするプライバシー優先の測定を顧客に提供
アプリの発見を向上させ、モバイルエコシステムを前進させるための新たなソリューションの研究を加速
■ Jasper Healthが包括的ながん治療とケアナビゲーションプラットフォーム拡張のためSeries Aで$25Mを調達
主な投資家
General Catalyst
Human Capital
概要
Jasper Healthは、がん治療のあらゆる側面を合理化・簡素化する、ケアガイダンス、ナビゲーション、エクスペリエンスプラットフォームです。会員ががん治療のニーズを整理し、体験を管理し、選択肢を理解することを支援するこのプラットフォームは、高いエンゲージメントを推進し、QOLを向上させ、長期的な健康を強化することが実証されています。このプラットフォームには、がんケアコーチへのアクセスが含まれており、会員に焦点を当てたデジタル体験と、パーソナライズされたインテリジェントなレコメンデーションが組み合わされています。
昨年のサービス開始以来、約12,000人のがん患者およびその介護者がJasper Healthを利用しています。今回のシリーズA資金調達により、Jasper Healthは、がん医療を提供する支払者、自保険事業者、医療システムなど、さまざまな医療機関にプラットフォームを拡大することができます。同社は最近、Employer Direct Healthcare(EDH)と提携し、EDHの200万人を超える顧客基盤にデジタル・プラットフォームを提供することになりました。
がん医療にかかる費用の増大と複雑化は、個人にとっても企業にとっても非常に大きな負担となっています。
Jasper Healthの会員の約70%がストレスや不安が軽減されたと報告し、約80%が服薬アドヒアランスが向上したと報告し、ほぼ全員が予約の追跡が容易になったことを認めています。
■ Neo CyberneticaがNEA主導のSeedで$30Mを調達
主な投資家
New Enterprise Associates(NEA)
概要
Neo Cyberneticaは、未だステルス(事業内容が明らかにされていない)のDeepTech企業にも関わらず、NEAが主導しB5 Capital, Cortical Ventures, and Open Field Capitalも参加した$30MのSeedシードラウンドを終了したことを発表した。
同社は、直近で$6Bの評価額に達したAI Cloud Platformを提供するDataRobotを創業し9年間にわたりCEOを務めたJeremy Achinが創業した。
DataRobotの初期投資家であり同社の取締役も務めるNEAのTony FlorenceがNeo Cyberneticaの取締役に就任しています。
投資環境
2021 Annual US VC Valuations Report by PitchBook
Early-Stageの評価額は、ベンチャー業界に流れ込む巨額な資本を反映し、プレマネー評価額の中央値は前年比50%増の$45M
非伝統的な投資家(Nontraditional Investors)の参加は、ディールサイズと評価額の両方に上昇圧力となった。Later-Stageでは、非伝統的投資家によるディール評価額の中央値は$200Mに達し2020年の2倍
【The BEST IPO year】公開市場の投資家(Public market Investors)は成長資産(Growth Asset)に対する高い需要を維持し、第4四半期には公開上場案件の評価額のステップアップが過去最高の1.6倍を記録
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