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イー・アル・カンフー の思い出

 小学校4年の頃、ついにファミコンを買ってもらえる日がきた。
 同時に何のソフトを選ぶかだが、何の情報も無い私は当時ジャッキーチェンの大ファンだったという理由で、カンフーを題材にしたゲーム「イーアルカンフー」を選択。姉と相談せずに決定してしまいました。

 ゲームはというと、手から波動砲が出たり、スペシャルコンボを繰り出せるような代物ではなく、短い手足を必死に繰り出して攻撃していく超シンプルな格闘ゲーム。地味だけど、私にとっては最高の格ゲーである。
 なのだが、ゲーム慣れしていない私にとっては難易度が高くて全く先に進めず、いつも同じ敵にやられていました。
 そんな中、姉が独自で攻略法をあみだし、私よりも先に進んでいってました。
 テレビ画面の端を利用した三角飛びからの蹴りを伝授された時は、姉がカンフーの達人に見えたほどです
 酔拳の師匠から特訓を受けるジャッキーのように、姉から攻略法を学ぶことで私の腕前は見る見るうちに上達していきました

 必死の思いでラスボスまで辿り着けるようになった頃、なんと姉は2週目に挑戦していました。
 師匠の背中を追い続け、私も2週目をクリアできるようになった頃、姉の興味はマリオに移ってました。

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