あたたかさが雨を降らさないように

"心の温度の違い” "思いの差”は誰にだってあるだろう。"この友達を大切にしたい”、"あの子を好きだ”、"彼を大切にしたい"…… どんな心のカタチも、自分が思う気持ちと相手の思う気持ちが同じ割合になることなんて中々ないと僕は思う。人それぞれ1番の度合いも違うし、どっちも1番になればいいという訳でも無かったりする。

僕は相手と、気持ち度合いに違いがあるといつもどちらかが傷ついてしまう。そんな時、いつだって涙を流すのは、温かく、気持ちが強い方だ。冷たく乾いた気持ちではなく、湿った温かい気持ちにいつも雫ができる。雫では耐えられず、溢れ出して雨になってしまうこともある。どれだけ我慢しても、強がっても、限界はあるものだ。

今朝目が覚めて、カーテンを開けると窓ガラスに結露が出来ていた。たくさんの雫と水が垂れたあと。手でどれだけ拭っても消えることは無かった。それに触れて、あれだけ大切な人への気持ちが熱く、優しかった彼の泣いてた姿を思い出した。冷たいことが悪いわけでも、さっぱりしていることが悪い訳でもない。誰も悪くないのに、涙を流してるのはいつも、優しくて温かい彼だった。優しさと思いにあふれた彼は、いつもその差を涙で埋めていたと思う。"心のあり方の違い”そう片付けられればいいんだけど。そんなに単純に片付けられるわけないよね。

彼みたいに温度差で、湿度差で、溢れだしてしまう人が居るのなら、心の温度の差が少しでも縮まりますように。心の距離も、相手への気持ちも。優しい人に、心のあたたかい君に、雫が出来ませんように。

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