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『おかえりモネ』 楽曲解説 6

いよいよ最後の6枚目。
百音が気仙沼に戻ってからの楽曲がメインです。

(この後、追加集として「7」「8」を11月末に配信のみでリリース予定です。CDに入りきらなかった曲をほとんど全て収録しましたのでお楽しみに!)


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1. かがやき- ハミング (歌:アン・サリー)
Kagayaki - Humming

18曲目に収録した『かがやき』という曲のハミング・バージョンです。
歌詞ありかなしかの違いなのですが、間奏部分のアンさんの歌が素晴らしく、どうしてもこの曲から始めたくて収録しました。

『環』『天と手』『心の耳』など、ドラマでよく流れた曲がありますが、僕にとって、「おかえりモネ」とは何だったのかを一曲で表すと、この『かがやき』になるかもしれません。

このドラマがどんな結末を迎えるのか、なかなか最終週の脚本が届かなかったので想像も出来ませんでした。
ようやく、安達さんから筋書きだけ届いたのですが、不確定要素が多く、まだまだ分からないなと。

それでも音楽の締め切り日は迫ってきて、、。

思い切って、僕なりに、「おかえりモネ」の作曲を一年間続けてきて、見えてきた、辿り着いた光景を、そのまま音楽で描いてみることにしました。

なので、『かがやき』は、ドラマの内容そのままという曲ではなく、百音たちがこうあって欲しいという願望や、ドラマを超えて自分の人生やこの世界が、これからこうあって欲しいという憧れも混じってしまっていると思います。
ドラマからはみ出してしまった曲です。

ドラマのなかでは、百音のラジオのシーン使われましたが、僕の中ではエンディングの曲、エンディングというより、放送が終わった後、現実の世界で流れていて欲しいなと思って作った曲です。

18曲目の『かがやき』でもう少し詳しく書いてみようと思います。


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2. うつくしい羽 (歌:坂本美雨)
Beautiful Wing

登米篇の『天と手』、東京篇の『空の物語』と続いてきた、百音の心境曲。
ラストの気仙沼篇にて『うつくしい羽』に成長しました。

『天と手』では、真っ白な雪のなかに一人佇むような歌だったのが、
『空の物語』で大空に羽ばたき、『うつくしい羽』では優しく強く包み込むような、母性を感じる歌になりました。

「おかえりモネ」の音楽に誘ってくださった制作統括の須崎 岳さんに、「東京篇では物語に沿った音楽の工夫をしてもらえたので、最終章は、高木さんらしく、自由にやってください」と背中を押してもらえたので、思い切った自分らしい曲になったと思います。
僕の代表曲の『Girls』『I am Water』などのつづきだと思っています。

最初に展開部とサビができて、いい曲が生まれそうと嬉しかったのですが、このメロディだけだと勇まし過ぎて百音っぽくないのかな、この曲じゃないのかなと悩んでいました。

気仙沼篇は、最後まで映像が見れず、脚本だけを頼りに作曲したのですが、気仙沼での百音の変化をどう捉えたらいいのか、迷いがありました。脚本の第一印象では、百音が人として強くなり過ぎているように感じたんだと思います。ですが、何度も読み込んでいくうちに、百音の未知や亮に対する真っ直ぐな想いが、ああ、百音は自分のことはもう終わったんだなとスッと入ってくるものがあって、力を抜いてみたら、風に舞うような冒頭部が生まれて、ああ、こういうことだったんだと曲が完成しました。

百音=蝶と捉え続けてきたイメージも、美雨さんの歌で行き着くところまで行けたと感じます。もう蝶というより、鳥。うつくしい羽をひろげる鳥。
歌の録音で、展開部に差し掛かった際、美雨さんが1オクターブ下げて歌われたのですが、映画「サウンド・オブ・ミュージック」みたいだなと感じました。
子どもや大人たちが周りにたくさんいて、みんな笑顔、晴れでも、雨でも、大丈夫、さあ進もう!健やかな百音が、僕たちの未来が見えました。

共同編曲の足本憲治さん、録音ミックスの柳谷さんとも、『環』をはじめとするモネの音楽世界を目一杯やり切れたと思います。



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3. あふれるやさしさ
Affection

『環』の心情に寄り添ったバージョン。
登米篇で用意していた曲です。

加藤久貴さんによるアレンジですが、この曲の別の側面が炙り出されて素晴らしいですね。
加藤さんは「おかえりモネ」ではじめて知り合ったのですが、加藤さんも僕も中川龍太郎監督の映画音楽を担当していることや、たくさんのCM音楽も手掛けてきたなど共通点がありまして、それなら絶対に大丈夫だと最初から安心していました。

普段、作曲家同士で話をする機会って殆どありません。
音楽制作の現場には、作曲家は一人です。作曲家以外は、プロデューサーや編曲家、演奏家、録音整音とそれぞれの専門分野に集中して仕事をします。

だから、大勢で仕事していても、なんとなく孤独がつきまとうのですが、今回、加藤さんとご一緒できて、わあ、自分がもう一人いるみたいだ、ほんとうに救いで、一緒に学校に通っているみたいで楽しかったです。

いつか、逆のやり方で、加藤さんが作った曲のアレンジができる日が来ればいいなと思います。

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4. いのちが咲いている  
Lives are Blooming

『うみやまそらひと』の続きのような曲です。
仮タイトルは「しぶとく生きる」。

おじいちゃんの龍巳さんをはじめとする、気仙沼の皆さんの生き様をそのまま音楽にしました。

肩を組んでわいわい唄っているような。

僕の住んでいる村でも、おじいさんたちとお酒を飲み交わす時間があって、楽しくなって皆で手拍子で歌い回していくのですが、そういう経験が作曲に太く繋がっています。
いただきものですね。

「しぶとく生きる」という龍巳さんの言葉がいいです。僕もしぶとく生きようと思います。

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5. 信じる
Believe in

百音が自分を信じて突き進んでいくイメージ。
広々とした大海原に漕ぎ出していくような。

作曲家の小川明夏さんに手伝ってもらいながらアレンジしました。

ラとミの5度の安定より一歩踏み込んだラとファの6度の響きを繰り返すことで、前進感を。
シンプルに音を重ねて音を前へ前へ進ませる。
ドラマが2021年の現在に連なっていく展開に音楽も寄り添えればいいなと思いました。

登米、東京の感じとも違って、もう自然も科学も心も全部走り出す、何もかも信じることができた輝く女性のファンファーレ。

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6. きこえるでしょう
Whisper of the world

第1集(3)の『貝合わせ』という曲の別バージョンです。
こちらは加藤久貴さんアレンジ。
同じメロディ、同じ二重奏というお題だったのですが、僕の『貝合わせ』とも全然違って面白いです。

最終的に二重奏ではなく、フルートとチェロにハープも足されて三重奏。

一人で全部を手掛けていたら味わえなかった気持ちです。
音楽っていいな、です。
サントラ制作は孤独で地味な積み重ねの毎日ですが、モネでは仲間がたくさんいたので、ただただ楽しく、こうして自分一人枠を超えて曲が広がっていくと、ああ、音楽っていいなと感じます。

ハープは、朝川朋之さん。
他の曲もすべて朝川さんですが、「おおかみこどもの雨と雪」の映画音楽でご一緒させてもらってから、ずっと朝川さんのファンです。この曲は無理かなという楽譜でも朝川さんだったら大丈夫という安心感が音楽チームにありました。




7. 風マーチ
Wind March

 『うつくしい羽』のマーチ・バージョン。
このメロディーは、もともと「風」というテーマで作っていたので曲名はその名残です。

お母さんの亜哉子さんが子どもたちの塾を始めるということで、子どもたちに囲まれているイメージで奏でました。
僕の母も家で塾の先生をしていたので、毎日子どもがたくさん来ていたのを思い出しました。

おかえりモネの音楽が作りやすかったのに、いま僕が興味がある、学校、学びの場、子どもたちと過ごすこと、というテーマがふわっと全体を覆っていたからだと思います。
第1集の『ひかり』『虹に向かって』『天と手』『この星はやさし』『森の大合唱』や第2集の『かがやき』この『風マーチ』など、僕がこれから進んでみたい”場所”への自分の憧れを感じます。

ドラマでも親がやってきたことをどう引き継ぐのかが描かれましたが、僕もやっぱり親から受け継いだものがあるんだなと気づいてきました。

ちなみに、この曲も、やはり!
菅波先生の登場シーンに使用されました。
子どものシーンと思って作った曲は、見事に菅波の曲となっていきました。
ううーん、菅波先生、あなたはどんな時空を生きているんだ。


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8. 陽らんらんと
Yo-Ran-Ran

お父さんの耕治、コージーをイメージして作った曲です。
登米篇で作っていた曲ですが、島の雰囲気に合うかなと思って6枚目に収録しました。

妻の亜哉子さんが言い放った強烈な台詞、
「正しくて明るくて、ポジティブで前向きであることが、魅力にならない世界なんてクソです!」
「どこまでも明るい、吹いてる楽器の音まで明るいこの人は、最高に素敵です!」

ジーンと来ます。



9. おおきな手

The Hands I Love

汐見湯の曲として作った曲です。

背中にそっと添えられるあたたかい手、
いっぱい働いた何でも守れそうなおおきな手。

手は心。
嘘つきませんね。



10. ほぎ
Hogi

『ふたりの時間』の木管バージョンです。
実に足本さんらしい、足本憲治さんのアレンジ。
奥さまの足本みよ子さんに全体のパーカッションをお願いしたのですが、夫婦で奏でる曲がこんなに愛らしいなんて、いいなあ。

登米篇の一週目から、たっくさん流れました。
朝ドラらしい、おかえりモネを思い出す一曲です。


11. 島にて
On the Island

海のテーマとして作った『来光』という曲ですが、このメロディーから幅広いアレンジを幾つも生み出せました。
『島にて』は、そのなかでも凪の海のように、一番穏やかで、軽やかな日常的なアレンジになりました。

「俺ら、もう普通に笑おうよ」 

苦しい時を一緒に乗り越えた彼らが、普通に笑える日、なんでもない日。

ギター演奏は岡田ピローさん。


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12. 大事な人たち
My Loved Ones

気仙沼篇は、それまでと違い、たった11曲だけ頼まれていました。
11曲でも多いのですが、200曲以上作った登米篇、70曲以上の東京篇に比べると、雲泥の差で、曲との向き合い方も変わってきました。

『うつくしい羽』『いのちが咲いている』『信じる』などは、これまでの楽曲を成長させた感じでしたが、この『大事な人たち』から続く『忘れじの海』『わたしたちは輪になって』『かがやき』は、役者さんがその人物をドラマを深く掘り下げていくように、音楽も脚本の奥の奥にぐっと潜って、その先にある光を感じなければ作れないものになっていきました。

もうこの頃には、ドラマは終盤に向かっていましたし、登場人物それぞれが素晴らしい姿を毎日見せてくれていたので、その溢れる愛情が交差するなかで、メロディが自然と生まれていきました。

それは答えがわかったようなメロディではなくて、こうなの?と問いかけるようなメロディでした。
ピアノが奏でるメロディに、弦楽器が背中を押し、フルートやハープが加わって優しい会話をしているようです。

いつしか「母性」という言葉が、最終章のテーマになっていきました。



13. 船出

Departures

登米篇で作っていた曲で、新次の出航式をイメージしていました。

ようやく自分で買った船。
誇らしく、抑え切れない喜びと共に、海に乗り出していく。
晴々しい大事な瞬間を皆で見守る、祈り、奏でる。
そんな光景をイメージして作った曲です。

この曲を作った時は、最終章で、新次が再び船に乗るのだと想像していました。
最終回、息子の亮が、子どもの満面の笑顔で広々と出航していって、僕も心の拳を突き上げました。



14. こころ
Kokoro

未知をイメージして作った曲のひとつです。

おかえりモネの音楽に取り掛かる前に、制作陣から震災に関わるドキュメンタリー番組をたくさん送ってもらいました。
いま振り返ると、ドラマ全体を最初から覆っていた重い謎めきは、ドキュメンタリーを通して感じていたものと同じで、簡単に言葉にできない、簡単に解決できない、心の、霧のような、なんともしがたい現実だったんだと思います。

忘れられないのは、震災後、なんとか開かれた卒業式で、久しぶりに顔を合わせた中学生の友だち同士が、それぞれにとても普通でいられない事情を抱えているのに、何もなかったかのように笑顔を作って、いつも通りの普通を過ごそうとしていた光景です。すぐ隣でインタビューを受けていた先生は、その子どもたちの様子に大人の自分たちはどうしたらいいのだろう、何ができるのだろうと涙されていました。
おかえりモネは、ここから始まったんだと思っています。



15. 未知
Michi

タイトル通り、未知を想って奏でました。
僕も次男なので、彼女の苦しみや喜びが分かるように感じます。
最終回で東京の大学に進みましたが、よかった。
亮ちんもお姉ちゃんも待ってるし。

以前、僕が住んでいる近くの小中学校から校歌を頼まれたことがありました。いただいた歌詞に「ここから外に飛び立っていこう」と書いてあったことに疑問があって、それよりもいま自分たちの住んでいる土地に想いが向くような歌詞に集中したいと意見したことがありました。

あれから数年経って、我が家にも子どもが生まれ、おかえりモネを通して、いや、色々あっていいんだよと素直に思えるようになりました。


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16. 忘れじの海 (歌:アン・サリー)
Forget Not

仮タイトルが「傷を癒す」だったのですが、その言葉通り、自分の心の、誰かの心の傷が少しずつ癒えていく様子に集中して作った曲です。
音楽としてどうなのかなど考える隙間もなく、傷が癒えるように、ほんの少しでも癒えるように、ただそのことに集中して奏でると、この曲が残っていました。

なので、自分ではこの曲がどういう曲なのか、どう扱っていいのか、よく分からないままでいました。

アンさんから届いた歌詞は、この物語に終わりはなく、ドラマから現実に、自分の心のありようを照らされているようで、その重さと優しさが、自分の心のどこに深い傷があったのか、知らせてくれたように感じました。

スタジオで、アンさんが歌われた最後の曲になりました。
このような歌に出会えた制作現場に、ほんとうに懸命に音楽をつくれた日々に感謝します。


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17. わたしたちは輪になって - 六重奏
We Make a Circle - Sextet

ドラマでは使われなかったと思いますが、幼なじみの6人が再び輪になって楽器を演奏している様子が描きたくて作った曲です。

百音=アルト・サックス、
未知=クラリネット、
亮=トランペット、
明日美=フルート、
悠人=ユーフォ二アム、
三生=トロンボーン。

百音のサックスに、明日美のフルートが応え、悠人のユーフォが支えるオープニングから始まります。
最初のメロディは、気仙沼組が奏でます。未知のクラリネット。三生もトロンボーンで副旋律を奏で、悠人が低音で支える。
2度目の繰り返しは、東京組。メロディは明日美のフルート、百音が副旋律で寄り添います。
サビは、再び、未知のクラリネット。亮がトランペットでメロディを受け継ぎます。
最後の繰り返しは、百音がメロディを、皆が優しく応えます。
最後のサビは、亮と未知、そして百音が歌い、皆で音の環を完成させます。




18. かがやき (歌:アン・サリー)
Kagayaki

最終章の音楽をつくるために、家族で海に出かけました。
息子にとっては、はじめての海です。
山に住んでいるので、こんなに広い空、広い海があるなんて、やっぱり忘れていました。
目の高さに太陽が沈んでいくと、きらきらと波が照らされて、海の上に光の道がてらてらと現れました。
息子を抱えながら、うわーきれいだねーと喜んでいると、横にいた妻の目から涙が溢れました。
周りを見渡すと、走り回る子どもたち、若い恋人、大勢の家族、老夫婦が同じ方向を向きながら、思い思いに嬉しそうな優しい顔をしていました。
いいなあ、同じものを見て、それぞれにこんな気持ちになるなんて。

この光景をそのまま音楽にしました。


アンさんに歌詞を頼んでいたのですが、録音日が迫ってきても届かず、これは歌詞がない曲になるかもしれないと思い始めていました。

そんなある日、車で買い物に出かけていた帰り道、ぐずりだした息子をあやしに妻が後部座席に移ったのですが、きゃっきゃっ、はち切れそうに遊んでいる二人を背中越しに感じて、ああ、こういう歌なんだな、こういうことが百音のこれまでとこれからなんだなと、おかえりモネってこういうことだったんだなと。
「みんな、こっちおいで、おおきな木、山が笑ってる」と一気に歌詞が頭に流れてきたので、運転しながら口に出して妻にメモしてもらいました。流れるように最後まで歌詞が出てきて、おかえりモネの音楽がきちんと終わった気がしました。

曲名をどうしようか最後まで悩んだのですが、どうしても『かがやき』になりました。
数年前に出した僕のアルバムのタイトルと同じなので変かなと思いつつ、『かがやき』以外にないなと。
『かがやき』のCDアルバムに、妻が描いた絵本がついていたのですが、気になって久しぶりに開いてみると、未来を描いていたみたいに、いまの自分たち家族の姿がそのまま描かれていました。
命の循環、沈んでいく太陽、豊かな海、手を繋ぐ親子。
おかえりモネの物語と、自分たち家族の物語と、そしてきっと誰かの物語も、ぐるっと環を描いて。



19. 百音
Momone

『信じる』のゆったりしたバージョンです。

こうして聴くと、『環』のようなぐるぐると回る曲ですね。
外からやってきて百音を喜ばしていた『環』が、今度は百音のなかから誰かを喜ばせる『環』に。



20. 環 - オーケストラ・ミックス
Tamaki - Orchestra Mix

1枚目の1曲目に入れた『環』、演奏は同じなのですが、あちらがピアノ中心の整音だとすると、こちらはピアノ以外のオーケストラの音がよく聞こえるバージョンになります。

ドラマでは、シーンによって使い分けがされていました。

うん、やっぱりこの曲ですね。

朝ドラは、綿々と引き継がれてきたものなので、「おちょやん」から受け取ったバトンをこの曲に、僕なりに入れてみました。


おかえりモネ。
全120回、約半年間という長い期間放送されたこともあって、見続けると、人生の一部になりますね。

おかえりモネに書き下ろした曲たちは、ドラマの音楽を作るというより、この現実の世界について、いろんな人生、自分のこれまでの人生、これからどのように生きていきたいか、生きられるのか、改めて考えた過程や結果が、自然と音楽になっていったように思います。

安達さんのとことん考え抜かれた脚本、一木さんたちの真っ向勝負の演出のお陰で、このドラマで何がやりたいのか分からずに曲が作れないという迷いに落ち入ることもありませんでした。どこまでも一緒に考えたいと、心から思える内容で、素晴らしいチームに恵まれ、ほんとうに幸せな一年でした。

音楽を一緒に作ってくれたチームのみんな、歌や演奏、ドラマから飛び越えたたくさんの歌詞まで、やり切ったと思います。

ありがとうございました。


この6枚のCDで、全136曲、7時間35分もあります。
しっかり形にできたと思っていますが、それでも溢れてしまった曲がたくさん残っていまして、、、そのままにしておくよりも聴いてもらいたいので、追加集として「7」「8」を配信のみで11月中にリリースする予定です。
これでほとんどの曲を世に出せることになるのですが、
全部合わせると、210曲、11時間17分。
うーん。
なんだろうこの数字は…(実は、このほかにも100曲くらい出さない曲があって、本当になんだろう。どうしてたんだろう)。
追加集は、ドラマで使われたにも関わらず収録できなかった曲たちなので、むしろ「おかえりモネ」っぽい内容だと思いました。また聴いてみてください。

長い長い、楽曲解説。解説になっていたか分かりませんが、ここでひとまずおしまいにします。

ありがとうございました!


インタビュー記事はこちら ↓


サブスクでも聴けます。↓


3枚組CDはこちら↓





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