自尊心低い奴はたいてい他者を使う

星占い(朝の番組でやっているようなその日の占いではなく、星回り系の)(のめり込み課金はしてない)的なモノが心の拠り所になっていた時期があり、牡牛座は大概「クリエイティブ」方面にステータスを振り切ると良いらしく、大体は専門職を勧められていた。

感受性が育つ幼少時期に祖父母に育てられた自分は、手前味噌ながら昔はそれはまあ感受性豊かで、星座の基本性格とやらはなるほどその通りかと思うくらい他人の感情の機微に敏感で馬鹿正直に素直、美しいものが好きで、有形無形問わずモノをみるセンスだけはあり(自社比較)、自然を愛し四季の風を感じることが幸せだったようだが、いかんせん何をやらせても鈍臭く要領よく生きられない。

昔友人とカラオケに行った折「今からお前の歌を歌う」と某あーちすとのハッピーポンコツを歌われ、他人からも自分はやはりこう見えているのかと心底絶望した記憶が未だにモヤモヤと心の底にある。

今となってクリエイティブな方面に舵を切りたくとも時遅く、あれよこれよと自分を恥じるイベントをこなしていくうちに自我を失い、感受性を失い、物事への関心も薄れ、残った能力といえば他人の些細な声色の変化や表情に気付いてしまい怯える心の弱さのみ、こんなもんはいらん。忖度はもうたくさん。そんなこんなで毎日死ぬことを考えてここまでやってきた次第である。

動画媒体がめきめきと成長してきたこのご時世、自己の才能を手軽に発信できる・閲覧できるようになり、若く才能あふれる彼ら彼女らを見て、素晴らしいと思う反面なんとも言えない気持ちになるこれはただの嫉妬で、私だって昔だったら…など思い始めたらもう終わりなのだと思う。

そこからなにくそと這い上がる気力もなく、今日もド底辺に呼吸だけしているわけだ。どクソ。