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物理苦手でも気象予報士試験に合格したい!#33 数値予報-16 台風

こんにちは、まさごんです。
気象予報士試験の合格を目指すべく、日々の勉強内容を記録しています。

勉強内容

今日は台風について学習しました。台風は試験の一般知識・専門知識・実技試験すべてにわたって出題される重要な内容です。以前にもnoteにまとめましたことがありますが、今回はより詳しく復習していこうと思います。

学習ポイント 転向点

台風はメソαスケールの擾乱で、温帯低気圧とは構造が違います。
通常の温帯低気圧は有効位置エネルギーが運動エネルギーに変換されることで発達しますが、台風は対流雲が放出する潜熱によって発達します。

このため、台風の構造は対流雲は主体となっています。

発達した台風の中心は、周辺に比べて気温が高く、「暖気核」と呼ばれています。台風の眼の周りにはアイウォールと呼ばれる分厚い雲があり、上昇気流が発生していますが、眼の中は下降流となっています。このため空気は断熱圧縮により昇温し、加えて水蒸気が凝結することによる昇温も加わって、このような暖気核ができるのです。

台風の強さは、「ドボラック法」によって求められます。ドボラック法とは、気象衛星による雲画像を用いて、台風を構成する雲域や雲頂高度を解析し、台風内の最大風速と中心気圧を推定する手法のことです。

台風を取り巻く雲は台風の発達・衰弱状態によって変化するため、台風の勢力を反映していることが多いのです。

発生した台風は、どのような進路を取るのでしょうか。

まず台風が発生すると、自転の効果によりまず北西に進む性質があります。やがて日本付近の太平洋高気圧まで近づくと、今度は高気圧のふちに沿って移動し日本に近づきます。

台風の進路に大きな変更を与えるのは、偏西風です。
台風の進行方向が大きく変わる進路上の場所のことを、「転向点」といいます。

台風は太平洋高気圧の勢力域に入ると沖縄付近でいったん速度を落としますが、その後偏西風帯に入って進路を北東方向に変更します。7~9月は太平洋高気圧の勢力がつよいため、台風が転向する位置は日本の南側が多いですが、10月になると太平洋高気圧の勢力が弱まり、台風の転向点は北側にずれて、より日本に近い場所で進路を変更します。
10月に台風が日本を通過することが多いのはこのためです。

気づいたこと

明日は数値予報や防災の観点から、再度台風について学習します。
試験では温帯低気圧と台風の問題が頻出トップ2だと思っていますが、それだけ日本の天気はこの2つに左右されることが多いからだと思います。
ありがとうございました。

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