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物理苦手でも気象予報士試験に合格したい!#37 防災気象情報2

こんにちは、まさごんです。
気象予報士試験の合格を目指すべく、日々の勉強内容を記録しています。

勉強内容

防災気象情報では、発表基準・対象区域の区分が重要であることは前回まとめました。今回は大雨の時に警報の基準となる2つの指数について学習します。

学習ポイント 土壌雨量指数

大雨注意報や大雨警報は。大雨により災害が発生する恐れがある場合(大雨注意報)や、重大な災害が発生する恐れがある場合(大雨警報)に発表されます。
ここでいう重大な災害とは、詳しくは土砂災害や浸水などで、雨が止んだ後も、その土砂災害や浸水などの発生する恐れが残っている場合には、これらの注意報や警報の発表はしばらく継続されます。

まず、土砂崩れの基準となる土壌雨量指数についてです。

土砂崩れのうち、表層付近で発生する山崩れ・がけ崩れは、降った雨が土壌にしみこみ、水分としてたまっている量が多いほど(土壌水分量が多いほど)、発生の危険性が高いことが知られています。

気象庁では、雨による土壌の水分量から、土砂災害の危険性を見積もすために土壌雨量指数を使用しています。
具体的に土壌雨量とは、降水が土壌に浸透していく状況を再現し、河川などに流出した量や地下に浸透した量を、、全体の降水量から差し引いた値です。
この土壌雨量指数が大きくなるほど、山崩れ・がけ崩れ・地すべりの危険性が高くなるという高い相関があります。

この土壌雨量指数とは別に、表面雨量指数があります。
降った雨が地中にしみこみやすい山地などでは雨水がたまりにくいという特徴があります。一方で、地表面がアスファルトに覆われた都市部では、雨水が地中にしみこまないため地表面にたまりやすく、浸水の原因になります。

このような地面の被覆状況や、地質・地形購買などを考慮して、降った雨がどれだけ地表面にたまっているのかを数値化したものが表面雨量指数です。

大雨警報が発表されるときには、警戒が必要な災害ががけ崩れなどの「土砂災害」なのか、「浸水害」なのかを合わせて発表します。
土壌雨量指数が基準値に達すると予想された場合には「大雨警報(土砂災害)」が、表面雨量指数が基準値に達すると予想された場合は「大雨警報(浸水害)」が発表されます。
また、両方の基準に到達することが予想された場合は、「大雨警報(土砂災害、浸水害)」が発表されます。
ただし、大雨注意報の場合は、土砂災害と浸水害の区別はありません。

気づいたこと

土壌雨量指数を求めるときに使用される土壌モデルを、「タンクモデル」というそうです。地層を3層に分けて、それぞれ表面(河川)に流出した水分、地下水として下の土壌に浸透した水分を差し引いていきます。直列に3つ並んだタンクの貯水量の合計が。土壌雨量指数となります。
ありがとうございました。

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