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物理苦手でも気象予報士試験に合格したい!#42 日本海側の雪 

こんにちは、まさごんです。
気象予報士試験の合格を目指すべく、日々の勉強内容を記録しています。

勉強内容

学科の勉強範囲を一周したため、ここからは過去問で間違えた問題で大事だと思ったものをピックアップしてまとめていきます。
今回は専門知識のなかで積乱雲とそれに伴う現象ついてみていきます。
使用している過去問は、気象予報士試験研究会が編集している、2022年度版の過去問です。

学習ポイント シベリア高気圧

日本海側の大雪を引き起こすのは西高東低の気圧配置で、対流圏中・上層では寒冷低気圧(寒気側から切り離された低気圧)があります。さらにシベリア大陸で形成された「シベリア高気圧」の存在が大きいです。

シベリア高気圧とは、シベリア大陸上で強い放射冷却(地面がとても冷えること)によって形成される「寒冷高気圧」です。地表面には、放射冷却によって地表面付近は温度が低く上空に向かって温度が上昇する「接地逆転層」が存在します。高気圧の背は低く、上空では低圧部になっているのが特徴です。

シベリア高気圧が暖かい日本会場を吹走していくと、海面からは顕熱と水蒸気が供給されます。シベリア高気圧はとても温度が低いので、相対的に日本海は暖かくなります。暖かい海の上を冷たい空気が通ると、その空気は温められて(顕熱を受け取る)、対流が発生します。

このとき海上から水蒸気を供給されるので対流雲が発生し、冷たい空気と暖かい空気が混合されます。お湯を沸かすときも、なべ底から暖められた水は上へと上昇し、対流が発生することで水全体が暖かくなりますがそれと同じ原理です。

西高東低の気圧配置が顕著で、風の鉛直シア(下層と上空で風の強さに差があること)が大きい場合には、日本会場の雲は筋状の対流雲になります。大陸沿岸から雲の発生位置は寒気移流が強いほど短く、弱くなると長くなります。
鉛直シアが小さいときには、筋状ではなくセル状の雲が出現します。

下の図は12月23日午前3時の天気図です。日本の北西側に高気圧、日本上空と東側に低気圧があります。日本の上を何本も等圧電が横切っているのは、気圧変化が大きいことを意味し、この等圧線に沿って、日本海上には筋状の雲が並び、大雪をもたらします。

気象庁HPより、本日23日の天気図

気づいたこと

日本海側の雪は、学科試験の専門知識で気象衛星画像とともに出題されることが多いです。もちろん、実技試験にも出ます。覚えるの大変だけど、頑張ろう。

今週は寒すぎた上に年末の忙しさにやられてあまり更新できませんでした…が!試験は来月なのでそんなことは言っていられません。
今日は仕事から帰ったら暗記カードを作って、過去問を復習せねば。
ありがとうございました。


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